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問51 公認心理師としての実践において倫理的に問題とされる多重関係に該当するものを2 つ選べ。
- 適度に自分の経験を開示する。
- クライエントから母親のイメージの投影を受ける。
- 心理職の同僚間で相互にコンサルテーションを行う。
- 終結を記念してクライエントとレストランで会食する。
- 税理士であるクライエントに確定申告を手伝ってもらう。
解答
④、⑤
解説の必要はないサービス問題だと思います。間違ったら、心理職としてのセンスがないと思います。笑
多重関係を参照。
問52 多職種チームによる精神科デイケアにおいて、公認心理師が主に行う業務として、適切なものを2 つ選べ。
- 心理教育を行う。
- 作業プログラムを企画する。
- 利用者にピアカウンセリングを行う。
- 利用者の公的補助導入について助言する。
- ストレスに関して個別相談を希望する利用者に面接する。
解答
①、⑤
②作業療法士の役割
③ピアとは「同僚、仲間」という意味。ここでいうピアは精神疾患患者当事者同士のこと。
④精神保健福祉士に役割
問53 ナラティブ・アプローチで用いられるナラティブの概念の説明として、適切なものを2 つ選べ。
- ABC シェマの形式をとる。
- 内容であると同時に行為も意味している。
- 人間の認識形式の 1 つに位置付けられる。
- 一般的な法則を探求するための手がかりとなる。
- 語り手や環境とは切り離された客観的な現実を示すものである。
解答
②、③
ナラティブ・アプローチを参照。
問54 コミュニティ・アプローチの説明として、正しいものを2 つ選べ。
- 意思決定プロセスは、専門家が管理する。
- サービスの方略は、心理療法が強調される。
- 病因論的仮定は、環境的要因が重視される。
- サービスのタイプは、治療的サービスが強調される。
- マンパワーの資源は、非専門家との協力が重視される。
解答
③、⑤
コミュニティ心理学を参照。
問55 障害者の権利に関する条約〈障害者権利条約〉の内容として、適切なものを2 つ選べ。
- 障害者の使用に特化した設計をユニバーサルデザインという。
- 障害者は、障害の程度に応じて居住する場所について制限される。
- 障害者権利条約を実施するための法令制定に障害者は積極的に関与する。
- 暴力等を経験した障害者の心理的回復のために適当な措置をとることが国に求められる。
- 必要な支援を行うことを目的として、支援者は本人の了解なしに個人情報を取り扱うことができる。
解答
③、④
常識的な範囲で回答することが可能。合理的配慮も参照。
問56 不登校児童生徒への支援の在り方について(令和元年、文部科学省)の内容として、適切なものを2 つ選べ。
- 学校に登校するという結果を最終的な目標として支援する。
- 学習内容の確実な定着のために、個別の教育支援計画を必ず作成する。
- 組織的・計画的な支援に向けて、児童生徒理解・支援シートを活用する。
- フリースクールなどの民間施設や NPO 等との積極的な連携は、原則として控える。
- 校長のリーダーシップの下、スクールカウンセラー等の専門スタッフも含めた組織的な支援体制を整える。
解答
③、⑤
問57 学校におけるいじめへの対応として、適切なものを2 つ選べ。
- 加害児童生徒に対して、成長支援の観点を持って対応する。
- 被害者、加害者、仲裁者及び傍観者といういじめの四層構造に基づいて事案を理解する。
- 当事者の双方に心身の苦痛が確認された場合には、苦痛の程度がより重い側へのいじめとして対応する。
- 保護者から重大な被害の訴えがあったが、その時点でいじめの結果ではないと考えられる場合は、重大事態とはみなさない。
- いじめの情報が学校にもたらされた場合には、当該校に設置されている学校いじめ対策組織を中心に情報収集や対応に当たる。
解答
①、⑤
いじめ防止対策推進法やいじめの防止等のための基本的な方針がなんとなく頭に入っていて、常識的感覚があれば解けると思います。
②については、いじめの四層構造は、仲裁者ではなく観衆ですね。何となく、それっぽいので間違えちゃいそうです。傍観者を仲裁者に変えていくことが重要という考え方です。
問58 触法少年について、正しいものを2 つ選べ。
- 触法少年は、少年院に送致されることはない。
- 触法少年に対する審判結果は、被害者には通知されない。
- 触法少年とは、14 歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年をいう。
- 触法少年は、警察官による事件の調査に関し、いつでも弁護士である付添人を選任することができる。
- 児童相談所は、警察から送致を受けた触法少年の事件については、家庭裁判所に送致しなければならない。
解答
③、④
少年法を参照。
問59 学習方法の違いにより学習内容の習得度に差があるかを検討する研究を行った。まず、参加した80名の生徒を無作為に2群(各40名)に分割して事前テストを行い、両群の能力が同等であることを確認した。そこで、一方を講義形式で学習する群、他方を協同学習で学習する群とし、学習後に事後テストを行った。事後テストの平均値(標準偏差)は、講義形式群67.34(9.12)、協同学習群76.4(08.79)であった。また、事前テストと事後テストの得点間の相関係数は、講義形式群0.66、協同学習群0.54であった。学習方法の違いにより習得度に差があるかを検討する分析法として、最も適切なものを 1 つ選べ。
- 2 群の事後テストの平均値を対応のある t 検定で分析する。
- 2 群の事後テストの平均値を対応のない t 検定で分析する。
- 2 群の事前テストと事後テストの相関係数を対応のある t 検定で分析する。
- 2 群の事前テストと事後テストの相関係数を対応のない t 検定で分析する。
- 2 群の事後テストの平均値と相関係数を被験者間 2 要因分散分析で分析する。
解答
②
対応のないt検定は、独立している2つのもの(講義学習と協同学習)を検定するものである。比べたいのは、事後テスト同士の差であり、事前テストと事後テストの相関係数ではない。よって②が正答となる。
問60 乳児 50 名を対象として、視覚認知機能を調べる実験を行った。まず、実験画面上に図形 A を繰り返し提示したところ、乳児は最初は画面を長く注視したが、その後、注視時間は減っていった。注視時間が半減したところで、画面上に図形 B を提示したところ、乳児の画面の注視時間が回復して長くなった。一方、異なる乳児 50 名を対象として、 同様に画面上に図形 A を繰り返し提示し、注視時間が半減したところで、画面上に図形 C を提示した場合は、乳児の画面の注視時間は回復しなかった。この 2 つの実験結果から解釈される乳児期の視覚認知機能の性質として、最も適切なものを 1 つ選べ。
- 図形 C よりも図形 B を選好注視する。
- 図形 B には馴化し、図形 C には脱馴化する。
- 図形 B よりも図形 C に強い親近性選好を示す。
- 図形 A の後に、図形 C よりも図形 B の出現を期待する。
- 図形 A と図形 B は区別するが、図形 A と図形 C は区別しない。
解答
⑤
馴化-脱馴化法を参照。
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