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馴化ー脱馴化法とは
馴化:継続してある刺激に触れ続けると、その刺激に慣れて、反応が減ること。
(例)時計の音、電車の揺れ、雨の音など。
脱馴化:馴化している状態で、新たな刺激を加えると、反応が復活すること。
(例)振り続けた雨が、一旦止んで、また降り出した時。
馴化ー脱馴化法とは、この2つの仕組みを利用して、特に乳幼児期の研究に利用されてきた。
- 乳幼児に刺激Aを与えて注意を向けさせる。
- 乳幼児に刺激Aを繰り返し与え、馴化させる。
- 乳幼児が刺激Aに馴化したら、刺激Bを与えて反応を見る。
これで、乳幼児が、与えられた刺激を識別できているかどうかなどを見ることができる。
平成30年度公認心理師国家試験に出題
乳児期の発達に関する心理学的研究手法について、正しいものを1つ選べ。
- 馴化ー脱馴化法は、異なる刺激を次々と呈示し、乳児の関心の変化を確かめる。
- スティルフェイス実験は、他者との相互作用において、乳児がどれだけ無表情になるかを見る。
- 選好注視法は、乳児に2つの視覚刺激を交互に続けて呈示し、どちらに対して長く注視するかを見る。
- 期待違反法は、乳児が知っていることとは異なる事象を呈示して、乳児がどれだけ興味や驚きを示し、長く注視するかを見る。
平成29年度保育士国家試験に出題
次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。
乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。 そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
- 選好注視法
- 馴化・脱馴化法 ◯
- ソーシャル・リファレンシャル法
- 視覚走査法
- ストレンジ・シチュエーション法
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