原因帰属

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原因帰属とは

成功や失敗の原因がどこにあるのかを考えること。

下記の表は、ワイナー(Weiner,B.,1979)が原因帰属を所在、安定性、統制可能性の3つの次元で分類したもの。

持続可能性 内的 外的
安定 不安定 安定 不安定
統制不可能 能力 気分 課題の難しさ
統制可能 不断の努力 一時的な努力 教師の偏見 他者からの
日常的ではない援助
  • 所在   :その人の内部にあるか外部にあるか
  • 安定性  :安定(長期的)か不安定(一時的)か
  • 統制可能性:コントロール可能か不可能か

達成動機の高い人は、成功を能力の高さや努力に帰属し、失敗を努力の欠如に帰属する。

達成動機の低い人は、成功を課題の難しさや運などに帰属し、失敗を能力の欠如に帰属する。

第5回公認心理師試験に出題

問153  30 歳の男性 A、中学 2 年生の担任教師。A は、担任をしている男子生徒 B から、中学 1 年生の初めての定期テストで、テストの成績が悪かったことについて相談を受けた。その際、「準備不足だったかな」と 伝え、B を励ました。その後も、A は B を同様に励まし続け、B も努力を続けていたが、成績が下がってきている。 原因帰属の観点から、A の B への言葉掛けとして、最も適切なもの を 1 つ選べ。

  1. 上手くいかなかったのは、問題が難しかったからかもしれないね。
  2. 上手くいかなかったのは、努力がまだまだ足りなかったからかもしれないね。
  3. 上手くいかなかったのは、勉強方法が合っていなかったからかもしれないね。
  4. 上手くいかなかったのは、予想していなかった問題が出題されたからかもしれないね。
解答

第1回公認心理師試験(追加試験)に出題

問150  14 歳の男子 A、中学2年生。A は日頃学業への取組が不十分であり、定期試験の答案が返却される度に、点数が低いのは自分に能力がな いからだと考えていた。しかし、今回の定期試験では努力した結果、A は高得点をとることができた。A はたまたま問題が簡単だったからだと考えている。原因帰属理論に基づいて、A の担任教師が A の学業への取組を促すための対応として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 次回のテストも簡単かもしれないから大丈夫だと伝える。
  2. 今回は運が良かっただけなので慢心しないように注意をする。
  3. A には高得点をとる能力があるのだということを繰り返し強調する。
  4. 問題が簡単だったからではなく努力したから高得点だったと強調する。
解答

第1回公認心理師試験に出題

問118 今後の学習効果を高めるために効果的な学習者の解釈として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 試験の点数が悪かったのは苦手な科目であるからだ。
  2. 試験の点数が悪かったのは問題が難しかったからだ。
  3. 試験の点数が悪かったのは努力が足りなかったからだ。
  4. 試験の点数が悪かったのは学習方法に問題があったからだ。
解答

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