第1回公認心理師試験(追加試験)過去問題71〜80

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問71  23歳の女性A、新入社員。Aにとって仕事は面白く熱心に取り組んでいた。ある日、残業後に職場の先輩の男性社員から夕食に誘われ、 一緒に夕食を取った。先輩の話は会社のことや仕事のことなど知らないことばかりでとても役立ったため、「また誘ってください」と伝えた。し かし、その後先輩から頻繁に食事に誘われるようになり、A が都合が悪いと言うと不満げな顔をされたり、いつなら都合が良いかと聞かれたりするため、しつこいと感じるようになった。最近、誘われるのが嫌で会社を休むようになった。A はそのことで社内の相談室に来室した。A に対する相談室の公認心理師の言葉として、不適切なものを1つ選べ。

  1. 体調で気になることはありませんか。
  2. あなたが相談にいらしたことはとても意味のあることだと思います。
  3. はっきり断らないから、相手を勘違いさせてしまったのではないですか。
  4. また誘ってくださいと言ったのは、職場の先輩に対する言葉として理解できます。
  5. せっかく仕事も面白いと感じているのに、このようなことが起きてショックですよね。
解答

問72  24歳の女性A、会社員。Aは最近、職場で不安や緊張を感じるようになった。子どもの頃から成績は平均より上だったが、おとなしく内気な性格で友人は少なかった。就職した当初は単独作業が多かったが、配置転換により年上の先輩との協働作業が増えた。先輩の前では会議資料の準備をするときに緊張が高まり発汗し、ハンカチが手放せなくなっ た。変な人に思われるのではないかと思うと手が震え、視線を避けようとすると奇異に思われるのではないかと不安が高まるようになった。Aは出勤が負担に感じられるようになり心理相談室を訪れた。Aに実施するテストバッテリーに含める心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. CAARS
  2. IES-R
  3. KABC-II
  4. LSAS-J
  5. Y-BOCS
解答

問73  22歳の女性 A、大学4年生。アルバイトや就職活動で疲弊し、試験勉強がまったく手につかないとA は学生相談室を訪れ、公認心理師に訴えた。Aは涙を流しており、事実関係は整理されておらず、混乱した様子であった。公認心理師とはほとんど視線を合わせず、うつむいたままであった。ベック抑うつ性尺度では、中等度のうつという結果が出された。MMPI の結果は、ほとんどの臨床尺度のT得点が60を超えていた。妥当性尺度は、?尺度=0、L 尺度=30、F 尺度=90、K 尺度=40 であった。これらの情報からの判断として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. Aは防衛が強く、問題の程度が低く現れている。
  2. 一貫性のある回答が多く、素直に回答している。
  3. 社会的望ましさの回答が多く、検査の結果が歪曲されている。
  4. 精神的苦痛を誇張しているため、全体の得点が高くなっている。
解答

問74   36歳の女性 A、事務職。がん検診で乳がんが見つかった。通院のため、上司に事情を説明すると「がんの治療のことを考えたら、退職せざるを得ないね」と言われ、ショックを受けた。社内相談室の公認心理師に相談に来て、「もう立ち直れない。何も考えられない。退職するしかない」と訴えた。Aへの公認心理師の対応として、不適切なものを1つ選べ。

  1. Aの心理的な状態を把握し、産業保健スタッフと連携する。
  2. 休職して治療に専念し、完治したら職場復帰の手続をとるように助言する。
  3. Aの要望に応じて、産業医から上司にAの病状や必要な配慮について説明できることを伝える。
  4. 社内の産業保健スタッフと医療機関とが連携し、仕事を継続しながら治療を受ける方法があることを説明する。
解答

問75   45歳の女性。もともと緊張しやすい性格である。5年前、現在の会社に転職した頃に頭痛が続いたことがあったが、鎮痛薬を飲んでいるうちに消失した。3か月前に他部署から異動してきた部下の女性の仕事ぶりに対して不満を感じるが我慢をしていた。頭を絞めつける頭痛が毎日のように3〜4時間続くようになった。鎮痛薬を頓用していたが軽減しなかった。心療内科を受診後、公認心理師を紹介された。公認心理師が行う提案として、適切なものを2つ選べ。

  1. 部下の女性と接する機会を減らす。
  2. 鎮痛薬の定期的な服薬によって痛みを減らす。
  3. 漸進的筋弛緩法によって心身の緊張を和らげる。
  4. 頭痛日誌によって状況と頭痛の強さの関連を理解する。
  5. 不満を言わないで済むように部下の女性の気持ちを理解する。
解答
③、④

問76   72歳の男性A。76歳の妻Bと二人暮らしである。B は2年前にAlzheimer型認知症の診断を受け、現在は要介護3の状態である。Aはもともと家事が得意であり、介護保険サービスを利用することなく在宅で介護していた。Aには、Bに苦労をかけたことが認知症の原因だという思いがあり、限界が来るまで自分で介護したいと強く望んでいる。最近Bが汚れた下着を隠すようになり、それを指摘してもBは認めようとしない。Aは時々かっとなって手が出てしまいそうになるが、何とか自分を抑えてきた。Bの主治医から依頼を受けた公認心理師の行うべき支援として、適切なものを2つ選べ。

  1. 介護負担軽減のためにBの施設入所を勧める。
  2. Aと定期的に面接を行い、心理的負担を軽減する。
  3. 虐待の可能性があるため、Bと分離する手続を進める。
  4. Bの主治医と相談し、Aの精神的安定のため投薬を依頼する。
  5. Aの許可を得て、地域包括の介護支援専門員とともに負担軽減のためのケアプランを検討する。
解答
②、⑤

問77  36歳の男性 A、会社員。3年ほど前から、外出する際に戸締りやガスの元栓を閉めたかが気になって何回も確認するようになった。そのため、最近は外出するのに非常に時間がかかる。また、車を運転しているときに人をひいたのではないかと気になって、頻繁に道路を確かめる。 Aは、これらの行為が不合理なものと認識しており、行為をやめたいと思っているが、やめられない。そのほかには思考や行動に明らかな異常はなく、就労を継続している。Aに対する治療法として、適切なものを2つ選べ。

  1. 行動療法
  2. 自律訓練法
  3. 非定型抗精神病薬
  4. ベンゾジアゼピン系抗不安薬
  5. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉
解答
①、⑤

問78  公認心理師の秘密保持義務違反になる行為として、正しいものを1つ選べ。

  1. クライエントの同意を得て裁判所で証言する場合
  2. 養育者による虐待が疑われ児童相談所に通告する場合
  3. 意識不明のクライエントの状況について配偶者に説明する場合
  4. クライエントのケアに直接関わっている専門家同士で話し合う場合
  5. 通院中のクライエントのきょうだいから求められ病状を説明する場合
解答

問79  児童虐待が疑われる事例の支援にあたって、公認心理師が関わる機 関と介入の内容との組合せについて、正しいものを1つ選べ。

  1. 裁判所 ― 一時保護
  2. 医療機関 ― 医療費の助成
  3. 市町村役場 ― 里親への措置
  4. 児童相談所 ― 心理的支援
  5. 女性相談センター ― 生活保護
解答

 

問80  人間性心理学の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 科学的であることを強く主張する。
  2. 人間の健康的で積極的な側面を強調する。
  3. 価値や未来よりも過去や環境を重視する。
  4. 代表的なものとしてアフォーダンス理論がある。
  5. 動物と比較して人間らしい性質を系統発生的に明らかにする。
解答

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