拒食症と過食症の総称だが、両者は表裏一体の症状。非常に治療が難しい。
拒食症(神経性やせ症)の診断基準
A.低体重
B.肥満恐怖/やせ願望
C.ボディ・イメージの障害
D.無月経 3回以上(DSM-Vでは省く)
★制限型・・・食べないだけ
★むちゃ食い/排出型・・・過食・嘔吐あり
過食症(神経性過食症)の診断基準
A.過食あり
短時間に大量に摂食
コントロール困難
B.体重増加を防ぐための代償行為あり
嘔吐、下痢・浣腸・利尿剤の乱用、
過剰な運動
C.過食・代償行為の頻度が週2回以上
D.やせ願望
★排出型・・・嘔吐・下剤乱用あり
★非排出型・・・嘔吐・下剤乱用なし
摂食障害の主な治療方法
- 家族療法
- 認知行動療法
- 対人関係療法
- ガイデッドセルフヘルプ(症状モニタリング)
- 栄養療法
- 身体管理、食事管理
などがあげられる。
第3回公認心理師試験に出題
問69 16歳の女子A。高校1年生。Aは食欲不振、るい痩のため1週間前から入院中である。高校に入学し、陸上部に入部した後から食事摂取量を減らすようになった。さらに、毎朝6時から走り込みを始めたところ、4か月前から月経がなくなり、1か月前から倦怠感を強く自覚するようになった。入院後も食事摂取量は少なく、「太ると良い記録が出せない」と食事を摂ることへの不安を訴える。中学校までは適応上の問題は特になく、学業成績も良好であった。自己誘発性嘔吐や下痢の乱用はない。身長は159cm、体重は30kg、BMIは11.9である。公認心理師のAへの支援として、不適切なものを1つ選べ。
- 食事へのこだわりを外在化する。
- Aの家族に治療への参加を促す。
- 部活動への葛藤について傾聴する。
- 栄養士の助言を得て食事日記を付けることを勧める。
- 点滴を受けて、栄養状態を速やかに改善するよう勧める。
解答
⑤
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