反抗挑戦性障害

反抗挑戦性障害(Oppositional defiant disorder :ODD)とは

反抗挑戦症とも呼ばれる。反抗期とは違い、症状が長く、頻度が高い。

以下が、DSM5による診断基準。

 

A. 怒りっぽく/易怒的な気分、口論好き/挑発的な行動、または執念深さなどの情緒・行動上の様式が少なくとも一人以上の人物とのやりとりにおいて示される。

【怒りっぽく/易怒的な気分】
(1)しばしばかんしゃくをおこす
(2)しばしば神経過敏またはいらいらさせられやすい
(3)しばしば怒り、腹を立てる

【口論好き/挑発的行動】
(4)しばしば権威のある人物や、または子供や青年の場合では大人と、口論する
(5)しばしば権威のある人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する
(6)しばしば故意に人をいらだたせる
(7)しばしば自分の失敗、または不作法を他人のせいにする

【執念深さ】
(8)過去6ヶ月に少なくとも2回、意地悪で執念深かったことがある
注:正常範囲の行動を症状とみなされる行動と区別するためには、これらの行動の持続性と頻度が用いられるべきである。5歳未満の子どもでは、ほかに特に記載がない場合、その行動は1週間に1回、少なくとも6ヶ月間にわたって起こっていなければならない(基準A8)。このような頻度の基準は、症状を定義する最小限の頻度を示す指針となるが、一方、その他の要因、たとえばその人の発達水準、性別、文化の基準に照らして、行動が、その頻度と強度で範囲を超えているかどうかについても考慮すべきである。

B.その行動上の障害は、その人の身近な環境(例:家族、同世代集団、仕事仲間)で本人や他社の苦痛と関連しているか、または社会的、学業的、職業的、またはほかの重要な領域における機能に否定的な影響を与えている。

C.その行動上の障害は、精神病性障害、物質使用障害、抑うつ障害、または双極性障害の経過中のみ起こるものではない。同様に重篤気分調整相の基準は満たされない。

■ 現在の重症度は
軽度:症状は一つの状況に限局している(例:家庭、学校、仕事、友人関係)
中等度:いくつかの症状が少なくとも二つの状況でみられる
重度:いくつかの症状が三つ以上の状況でみられる

第1回公認心理師試験に出題

注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉の併存障害について、正しいものを2つ選べ。

  1. 環境調整と薬物療法とを考慮する。◯
  2. 成人期にはしばしばうつ病を併存する。◯
  3. 養育環境は併存障害の発症に関係しない。
  4. 自尊感情の高低は併存障害の発症に関係しない。
  5. 児童期には反抗挑戦性障害を併存することは少ない

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