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問91 自閉スペクトラム/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉の基本的な特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
- 場面緘黙
- ひきこもり
- ディスレクシア
- 言葉の発達の遅れ
- 通常の会話のやりとりの困難
問92 認知及び言語の発達の遅れが疑われる3歳の幼児に用いるアセスメントツールとして、最も適切なものを1つ選べ。
- BDI
- CMI
- KABC-Ⅱ
- MPI
- WISC-Ⅳ
③
BDIは、Beck Depression Inventory (ベックうつ病調査表)の略で、抑うつの程度を測る自己評価表。
CMIは、Cornell Medical Indexの略で、精神面と身体面の両方にわたる自覚症状を調査することを目的として考案された。
KABC-Ⅱは、Kaufman Assessment Battery for Childrenの略。子どもの認知能力と学力の基礎となる習得度を測定。適用年齢は、2歳6ケ月~18歳11ケ月。
MPIは、Maudsley Personality Inventory(モーズレイ性格検査)の略で、アイゼンク によって作成された性格検査。
WISC-Ⅳは、Wechsler Intelligence Scale for Childrenの略で、児童の知能を測定する検査。適用年齢は、5歳0カ月 ~ 16歳11カ月。
問93 災害時の支援について、正しいものを1つ選べ。
- 被災直後の不眠は病的反応であり、薬物治療を行う。
- 被災者に対する心理的デブリーフィングは有効な支援である。
- 危機的な状況で子どもは成人よりリスクが高く、特別な支援を必要とする。
- 被災者の悲観的な発言には、「助かって良かったじゃないですか」と励ます。
- 被災者から知り得た情報は、守秘義務に基づき、いかなる場合も他者に話してはならない。
被災直後の不眠等のストレス反応は、病的反応ではなく、誰にでも起こりうる異常事態の正常な反応であり、薬物療法を第一に考えることは正しいとはいえない。
かつては、心理的デブリーフィングは有効と言われていたが、現在では効果はないとみられている。
被災者の中には、大切な人を亡くし、自分だけが助かってしまったというサバイバーズギルトを生じている場合があり、「助かって良かったじゃないですか」のような発言は、さらに被災者を傷つける可能性がある。
他人の命に関わるような場合については、守秘義務より報告や通報が優先される場合がある。
問94 依存と依存症について、正しいものを1つ選べ。
- 抗うつ薬は精神依存を引き起こす。
- 覚せい剤で身体依存が起こることは少ない。
- 抗不安薬は半減期が長いほど依存を生じやすい。
- 薬物摂取に伴う異常体験をフラッシュバックという。
- 病的賭博(ギャンブル障害)は気持ちが高ぶるときに賭博をすることが多い。
精神依存とは、薬物を強く欲しがることをいい
身体以前とは、薬物使用をやめたときに出る、身体症状をいう。
抗うつ薬は、依存性がないと言われている。
抗不安薬は、半減期が短いほど依存を生じやすい。
フラッシュバックとは、薬物摂取時に体験した感覚が何かの刺激により再体験されることをいう。
病的賭博(ギャンブル障害)は苦痛の気分時に、賭博をすることが多い。
問95 ストレスコーピングについて、正しいものを1つ選べ。
- 状況が変わっても、以前成功したコーピングを実行した方がよい。
- ストレッサーに対して多くの種類のコーピングを用いない方がよい。
- コーピングを続けているうちに疲労が蓄積することを、コーピングのコストという。
- コーピングの結果は、二次的評価というプロセスによって、それ以降の状況の評価に影響を与える。
- 一時的に生じたネガティブな感情を改善するコーピングは、慢性的なストレス反応の改善には効果がない。
ストレッサーに対して、どのように対処していくかということがコーピングの基本であるため、状況が変わるとストレッサーも変化するため、状況に合わせてコーピングも変えていく必要がある。
一つのストレッサーに対して多くの種類のコーピングを用いることができるということは、それだけ対処の引き出しが多いということになるので、様々なコーピングを用いることは有効。
コーピングの結果は、一次的評価、二次的評価というプロセスによって、それ以降の状況の評価に影響を与える。
⑤はよくわかりません。
問96 災害発生後の「被災者のこころのケア」について、正しいものを1つ選べ。
- ボランティアが被災者を集め、被災体験を語ってもらう。
- 避難所などにおける対象者のスクリーニングは、精神科医が実施する。
- 支援者のストレス反応に対しては、役割分担と業務ローテーションの明確化や業務の価値づけが有効である。
- 避難所などにおけるコミュニティ形成について経験のあるNPOへの研修を迅速に行い、協力体制を整備する。
- 悲嘆が強くひきこもりなどの問題を抱えている被災者を「見守り必要」レベルとして、地域コミュニティのつながりで孤立感を解消する。
ボランティアが被災者を集め、被災体験を語ってもらうことは、デブリーフィングと呼ばれるが、近年はその効果について見直されてきている。
災害時のスクリーニングは、対象者が膨大な人数となる場合もあるため、精神科医がすべてのスクリーニングに関わることは難しい。保健師などがスクリーニングを行い、重篤な被災者を精神科医等の専門家につなげていく。
NPOへの研修は、「災害後」ではなく「災害前」に行っておく。
見守り必要レベルでは、専門家の支援が必要となってくる。
問97 知的障害について、正しいものを1つ選べ。
- 成人期に発症する場合もある。
- 療育手帳は法律に規定されていない。
- 療育手帳は 18 歳未満に対して発行される。
- DSM-5では重症度を知能指数IQで定めている。
- 診断する際に生活全般への適応行動を評価する必要はない。
② 厚生労働省は、知的障害を以下のように定義している。 1. 全般的な知的機能が同年齢の子どもと比べて明らかに遅滞 2. 適応機能の明らかな制限 3. 18歳未満に生じる 知的障害者に都道府県知事が発行する障害者手帳であり、法律には規定さえておらず、基準は各自治体によって異なる。 年齢制限はない。 DSM-5からは、学力領域、社会性領域、生活自立能力領域に関して、具体的な状況から重症度の判定を行う形に変更。
問98 学校における一次的、二次的及び三次的援助サービスについて、正しいものを1つ選べ。
- 一次的援助サービスは問題の早期発見を目的としている。
- 一次的援助サービスには発達障害の子どもへの支援を含む。
- 二次的援助サービスは問題が大きくなったときに行う。
- 三次的援助サービスは特別支援教育のことである。
- 一次的、二次的及び三次的援助サービスはそれぞれが独立して行われ
詳しくは、3段階の心理教育的援助サービスを参照。
問99 少年事件の処理手続として、正しいものを1つ選べ。
- 14 歳未満の触法少年であっても重大事件である場合は検察官送致となることがある。
- 14 歳以上で 16 歳未満の犯罪少年は検察官送致とならない。
- 16 歳以上で故意に人を死亡させた事件の場合は、原則的に検察官送致となる。
- 18 歳未満の犯罪少年であっても重大事件を犯せば死刑になることがある。
- 事案が軽微で少年法の適用が望ましい事件の場合は、20 歳を超えても家庭裁判所で不処分を決定することができる。
詳しくは、少年法を参照。
問100 ワーク・モチベーション研究において人間関係論の基礎となった ものとして、正しいものを&つ選べ。
- A. H. Maslow の欲求階層説
- D. McGregor の X-Y 理論
- E. Mayo のホーソン研究
- F. W. Taylor の科学的管理法
- J. S. Adams の衡平理論
詳しくは、動機付けを参照。
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