第4回公認心理師試験151〜154

問151 20歳の男性A、大学2年生。Aは、最近授業を欠席することが多くなり学生課から促され、学生相談室の公認心理師Bのもとを訪れた。Aは大学2年生になってから、携帯端末を使用して、夜遅くまで動画を視聴したり、友人とやりとりをしたりすることが多くなった。それにより、しばしば午前の授業を欠席するようになっている。どうしても出席しなければならない授業があるときは、早く起きるために寝酒を使うこともある。Aの表情は明るく、大学生活や友人のことを楽しそうに話す。BのAへの助言として、不適切なものを1つ選べ。

  1. 昼休みなどに軽い運動をしてみましょう。
  2. 寝酒は睡眠の質を下げるのでやめましょう。
  3. 毎朝、決まった時間に起きるようにしましょう。
  4. 寝る前は携帯端末の光などの刺激を避けましょう。
  5. 休みの日は十分な昼寝をして睡眠不足を補いましょう
解答

問152 10歳の女子A、小学4年生。Aは、自己主張の強い姉と弟に挟まれて育ち、家では話すが学校では話さない。医療機関では言語機能に異常はないと診断を受けている。Aは、幼なじみのクラスメイトに対しては仕草や筆談で意思を伝えることができる。しかし、学級には、「嫌なら嫌と言えばいいのに」などと責めたり、話さないことをからかったりする児童もいる。Aへの対応について、担任教師BがスクールカウンセラーCにコンサルテーションを依頼した。CのBへの助言として、不適切なものを1つ選べ。

  1. Aの発言を促す指導は、焦らなくてよいと伝える。
  2. できるだけAを叱責したり非難したりしないように伝える。
  3. Aが話せるのはどのような状況かを理解するように伝える。
  4. Aの保護者と連絡を密にし、協力して対応していくように伝える。
  5. 交流機会を増やすため、Aを幼ななじみとは別の班にするように伝える。
解答

問153 40歳の男性A、会社員。Aは、まじめで責任感が強く、人望も厚い。最近、大きなプロジェクトを任された。それにより、Aは仕事を持ち帰ることが増え、仕事が気になり眠れない日もあった。納期直前のある日、他部署から大幅な作業の遅れが報告された。その翌日、Aは連絡なく出勤せず、行方不明になったため、捜索願が出された。3日後、職場から数十km離れたAの実家近くの駅から身分照会があり発見された。Aはこの数日の記憶がなく、「気がついたら駅にいた。会社に迷惑をかけたので死にたい」と言っているという。会社の健康管理部門のAへの対応として、誤っているものを1つ選べ。

  1. 安全の確保を優先する。
  2. できるだけ早期に健忘の解消を図る。
  3. 専門医に器質的疾患の鑑別を依頼する。
  4. ない的な葛藤を伴っていることに留意する。
解答

問154 0歳の男児A。18歳の母親Bは、医療機関に受診のないまま緊急の分娩によりAを出産した。分娩自体は正常で、Aの健康状態に問題はなかったが、母子の状態が安定するまで医療機関に入院となった。医療機関から連絡を受けた児童相談所がBとの面談を実施したところ、Bは精神的に安定しているものの、Aを養育する意思がなかった。また、経済的な問題もみられ、Aの父親も不明であった。Aを養育することが可能な親族も見当たらない。この時点で考えられる主な措置先を2つ選べ。

  1. 乳児院
  2. 里親委託
  3. 一時保護所
  4. 児童自立支援施設
  5. 母子生活支援施設
解答
①、②

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