第4回公認心理師試験131〜140

問131 学校教育に関する法規等の説明として、誤っているものを1つ選べ。

  1. 学校教育法は、認定こども園での教育目標や教育課程等について示している。
  2. 学習指導要領は、各学校段階における教育内容の詳細についての標準を示している。
  3. 教育基本法は、憲法の精神を体現する国民を育てていくための基本理念等について示している。
  4. 学校保健安全法は、学校に在籍する児童生徒・教職員の健康及び学校の保健に関して示している。
解答

問132 ケース・フォーミュレーションについて、適切なものを2つ選べ。

  1. クライエントの意見は反映されない。
  2. 個々のクライエントによって異なる。
  3. 精神力動的心理療法では用いられない。
  4. クライエントの問題に関する仮設である。
  5. 支援のプロセスでの中で修正せずに用いられる。
解答
②、④

問133 感染症の標準予防策について、適切なものを2つ選べ。

  1. 全ての患者との接触において適用される。
  2. 個人防護倶を脱ぐときは、手袋を最後に外す。
  3. 手袋を外した後の手洗いや手指の消毒は、省略してもよい。
  4. 電子カルテ端末を用いて情報を入力するときは、手袋を外す。
  5. 個人防護具は、ナースステーション内の清潔な場所で着脱する。
解答
①、④

問134 社会的養護における永続性(パーマネンシー)について、正しいものを2つ選べ。

  1. 里親委託によって最も有効に保障される。
  2. 選択最適化補償理論に含まれる概念である。
  3. 対象がたとえ見えなくなっても、存在し続けるという認識である。
  4. 国際連合の「児童の代替的養護に関する指針」における目標である。
  5. 子どもの出自を知る権利を保障できる記録の永年保存が求められる。
解答
④、⑤

問135 パニック発作の症状として、適切なものを2つ選べ。

  1. 幻覚
  2. 半盲
  3. 現実感消失
  4. 全向性健忘
  5. 心拍数の増加
解答
③、⑤

問136 20歳の女性A。Aは無謀な運転による交通事故や自傷行為及び自殺未遂でたびたび救急外来に搬送されている。また、Aは交際相手の男性と連絡が取れないと携帯電話を壁に叩きつけたり、不特定多数の異性と性的関係を持ったりすることもある。現在、救急外来の精神科医の勧めで、公認心理師Bによる心理面接を受けている。初回面接時には、「Bさんに会えてよかった」と褒めていたが、最近では、「最低な心理師」と罵ることもある。心理的に不安定なときは、乱れた着衣で泣きながら来院することもある。心理的に不安定なときは、「みんな死んじゃえ」と叫ぶことがあるが、後日になるとそのときの記憶がないこともある。
DSM-5の診断基準に該当するAの病態として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 双極Ⅰ型障害
  2. 素行症/素行障害
  3. 境界性パーソナリティ障害
  4. 反抗挑発症/反抗挑戦性障害
  5. 解離性同一症/解離性同一性障害
解答

問137 30歳の男性A、会社員。喫煙をやめたいが、なかなかやめられないため、会社の健康管理室を訪れ、公認心理師Bに相談した。Bは、Aが自らの行動を観察した結果を踏まえ、Aの喫煙行動を標的行動とし、標的行動の先行事象と結果事象について検討した。
先行事象が、「喫煙所の横を通ったら、同僚がタバコを吸っている」であるとき、結果事象として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 喫煙所に入る。
  2. タバコを吸う。
  3. 同僚と話をする。
  4. 自動販売機で飲み物を買う。
解答

問138 28歳の男性A、会社員。Aは、最近、会社員に出勤できなくなり、産業医から紹介されて公認心理師Bのもとに訪れた。Aは、人前に出ることはもともと苦手であったが、1年前に営業部署に異動してからは特に苦手意識が強くなり、部署内の会議への参加や、上司から評価されるような場面を避けがちになった。Bが実施した心理検査の結果、BDI-Ⅱの得点は32点、MASおA得点は32点、L得点は5点、LSAS-Jの総得点は97点であった。
Aのアセスメントとして、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 顕在性不安が強い。
  2. 抑うつ状態は軽度である。
  3. 軽度の社交不安が疑われる。
  4. 重度の強迫症状がみられる。
  5. 好ましく見せようとする傾向が強い。
解答

問139 27歳の男性A、中学校教師。Aは、スクールカウンセラーBに、担任をしているクラスの生徒Cのことで相談をもちかけた。Aによると、Cは、授業中にAに対してあからさまに反抗的な態度をとるという。それにより、授業を中断しなければならない場面が何度もあった。他の生徒の不満も高まってきており、学級経営に支障を来し始めている。Aによると、Cの行動の原因については全く見当がつかず、疲弊感ばかりが増している状態であるとのこと。
BのAへのコンサルテーションにおける対応として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 具体的な行動は提案しない。
  2. 具体的かつ詳細な質問を行う。
  3. 心理学用語を用いて説明する。
  4. なるべく早く解決策を提案する。
  5. Aの気持ちを長期間繰り返し傾聴する。
解答

問140 65歳の女性A、夫Bと二人暮らし。Aは、半年前から動作が緩慢となり呂律がまわらないなどの様子がみられるようになった。症状は徐々に悪化し、睡眠中に大声を上げ、暴れるなどの行動がみられる。「家の中に知らない子どもがいる」と訴えることもある。Bに付き添われ、Aは総合病院を受診し、認知症の診断を受けた。
Aに今後起こり得る症状として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 反響言語
  2. 歩行障害
  3. けいれん発作
  4. 食行動の異常
  5. 反社会的な行動
解答

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