第1回公認心理師試験過去問題41〜50

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問41 重回帰分析で算出される重相関係数の説明として、正しいものを1つ選べ。

  1. 説明変数間の相関係数のことである。
  2. 基準変数と予測値との相関係数のことである。
  3. 説明変数と予測値との相関係数のことである。
  4. 説明変数と基準変数との相関係数のことである。
解答

重相関係数は、基準変数と予測値との相関係数のことである。(現任者講習会テキストp236参照)

問42 言語の障害について、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 感覚性失語は多くの場合Broca野の損傷が原因となる。
  2. ディスレクシアは音声言語の理解と産出の障害である。
  3. 吃音は幼児期に始まる傾向にあり、女児よりも男児に多い。
  4. 自閉スペクトラム賞/自閉症スペクトラム障害(ASD)では統語論的な能力につまずきをもつことが多い。
解答

吃音は、幼児期(2〜5歳頃)に発症することが多く、幼児期はあまり性差はみられないが、男女比は4対1くらいで、男児に多い。

感覚性失語は、別名Wernicke失語とも呼ばれ、Wernicke野との関連がある。

ディスレクシアは、日本では読字障害と呼ばれ、文字の読み書きに困難が生じる学習障害。

現在、自閉スペクトラム賞/自閉症スペクトラム障害(ASD)では統語論的な能力については、特徴的なつまずきがあるとは見られていない。

問43 乳児期の発達に関する心理学的研究手法について、正しいものを1つ選べ。

  1. 馴化ー脱馴化法は、異なる刺激を次々と呈示し、乳児の関心の変化を確かめる。
  2. スティルフェイス実験は、他者との相互作用において、乳児がどれだけ無表情になるかを見る。
  3. 選好注視法は、乳児に2つの視覚刺激を交互に続けて呈示し、どちらに対して長く注視するかを見る。
  4. 期待違反法は、乳児が知っていることとは異なる事象を呈示して、乳児がどれだけ興味や驚きを示し、長く注視するかを見る。
解答

馴化ー脱馴化法は、同じ刺激を受け続けると、その刺激に慣れ、反応が薄くなる(馴化)。そこに新たな刺激を加えると反応が戻る(脱馴化)。この性質を利用した研究手法のこと。

スティルフェイス実験は、乳児の表現や行動に対して、母親が急に無表情になると、どのようん反応を示すかをみる実感。
選好注視法は、Fantz, R.(ファンツ)が開発した乳児の知覚や認知を研究する方法。2つの刺激を提示し、その刺激をどれくらいの長さ注視しているかで、乳児の知覚や認知を測定する。

問44 H.S.Sullivanによる「関与しながらの観察」という概念について、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 治療面接では、感情に流されず客観性及び中立性を維持することが重要である。
  2. 他者の行動を理解するには、面接に参加している自己を道具として利用する必要がある。
  3. 面接外のクライエントの行動に関する情報も、面接中に得られる情報と同様に重要である。
  4. クライエントとのコミュニケーションを正しく理解するためには、現象のみに目を向けるべきである。
解答

関与しながらの観察は、所謂参与観察のことである。参与観察では、客観的に観察するだけでなく、自らがフィールドワークの現地に入り、その生活をともに過ごしながら観察していく方法。

問45 発達障害及びその支援について、正しいものを1つ選べ。

  1. 療育手帳を取得することはできない。
  2. 精神障害者福祉手帳を取得することはできない。
  3. 発達障害支援センターの役割に診断は含まれない。
  4. 発達障害者支援法では注意欠陥多動症・注意欠如多動性障害(AD /HD)は支援の対象に含まれない。
解答

本来、療育手帳は知的障害を対象としている手帳だが、発達障害の場合でも取得可能にしている自治体もある。精神障害者福祉手帳は取得することができる。

発達障害者支援センターは、医療機関ではないため、診断機能はない。

発達障害者支援法では注意欠陥多動症・注意欠如多動性障害(AD /HD)は支援の対象に含まれる。

問46 公認心理師であるスーパーバイザーが、クライエントとの間に行き詰まりを経験しているスーパーバイジーに対応するにあたって、不適切なものを1つ選べ。

  1. 1回のみの指導はスーパービジョンに該当しない。
  2. スーパーバイジーが抱える個人的な問題に対して心理療法を用いて援助を行う。
  3. 心理療法のセッションをリアルタイムで観察しながら介入を指示する方法をライブ・スーパービジョンと呼ぶ。
  4. スーパーバイザーとの間においてもクライエントに対するものと同様の行き詰まりが見られることを並行プロセスと呼ぶ。
解答

個人的な問題を扱うのは、教育分析が近い。

基本的には、定期的に行い、スーパーバイジーを養成する訓練のことを指すことが多い。スーパーバイザーとの間においてもクライエントに対するものと同様の行き詰まりが見られることを並行(パラレル)プロセスと呼ぶ。

問47 公認心理師が他の職種と連携して業務を行う際の秘密保持に関する留意点として、不適切なものを1つ選べ。

  1. 教育分野では、相談内容を担任教師に報告する場合、クライエントである児童生徒の同意が必要である。
  2. 医療分野では、全職種が守秘義務を有しているため、クライエントの秘密の扱いについて本人に同意を得る必要はない。
  3. 産業分野では、うつに悩むクライエントから許可を得れば、クライエントの上司に対して業務量の調整を提案してよい。
  4. 犯罪被害者のカウンセリングで得られた犯人に関する情報の提供を求められても、正当な理由がなく警察官に伝えてはならない。
解答

①、③、④は正しい。

秘密保持義務(第41条)

「公認心理師は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。公認心理師でなくなった後においても、同様とする。」

問48 ICD-10の病的窃盗の診断基準及びDSM-5の窃盗症の診断基準のいずれにも含まれないものを1つ選べ。

  1. 窃盗行為は利得のためではない。
  2. 窃盗行為に及ぶ前に緊張感が高まる。
  3. 窃盗行為に及ぶとき解放感が得られる。
  4. 窃盗行為は少なくとも6か月間にわたって起こっている。
解答

④以外は、DSM-5の窃盗症に明記されている。

問49 ヒューマンエラーに該当しないものを1つ選べ。

  1. Aのスイッチを押すつもりであったが、忘れて押さなかった。
  2. Aのスイッチを押そうとして、うっかりBのスイッチを押した。
  3. Aのスイッチを押すルールがあったが、周知されていなかったため押さなかった。
  4. Aのスイッチを押すべき状況で、Bのスイッチを押すべきと思って、Bのスイッチを押した。
解答

ヒューマンエラーとは、意図しない結果を生じる人間の行為をいう。

問50 認知行動療法について、正しいものを2つ選べ。

  1. 機能分析では、非機能的な認知に気づき、それに代わる機能的な認知を見つける。
  2. セルフ・モニタリングでは、個人が自らの行動、思考、感情などの側面を観察し、報告を行う。
  3. トークン・エコノミー法では、レスポンデント条件付けの原理を用い、望ましい行動を示した場合に強化報酬を与える。
  4. モデリングでは、クライエント自身が直接経験しなくても、他者(モデル)の行動を観察することで新しい行動の習得につながる。
  5. 行動実験では、言葉による行動調節機能を用い、クライエントが自分自身に適切な教示を与えることによって治療効果を引き出す。
解答
②と④

機能分析は、その行動を維持させている出来事を明らかにすることをいう。

トークン・エコノミー法では、オペラント条件付けの原理を用いている。

行動実験は、不合理と思われる認知の現実性を検証するために、実際にその想定している状況を体験してもらい、その結果を確認することによって、不合理な認知の変容を促す方法。

 

 

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