作業同盟(治療同盟)

作業同盟(治療同盟)とは

E. S. Bordin(1979年)は、作業同盟(治療同盟)を以下の3要素からなると説明した。

  1. カウンセラー-クライエント両者の間における、カウンセリングの目標に関する合意
  2. カウンセリングにおける課題(カウンセリングにおいて行われる事柄)についての合意
  3. 両者の間に形成される情緒的絆

第5回公認心理師試験に出題

45歳の女性 A、小学4年生の男児 B の母親。A は、Bの不登校について、教育センターで教育相談を担当している公認心理師Cに相談に訪れた。親子並行面接の親面接において、AはBについて少ししか話さず、結婚以来、夫から受けてきたひどい扱いについて軽い調子で話すことが多かった。Cは、夫との関係でAが傷ついてきたものと推察しながらも、Aの軽い話ぶりに調子を合わせて話を聞き続けていた。 そのうちにCはAとの面接を負担に感じるようになった。E. S. Bordin の作業同盟(治療同盟)の概念に基づいた、CのAへの対応方針として、最も適切なものを 1 つ選べ。

  1. Cを夫に見立てて、夫に言いたいことを口に出してみるロールプレイを提案する。
  2. C自身が、面接を負担に思う自らの気持ちを逆転移と自覚し、その気持ちを重視する。
  3. ここに相談に来ることでどんなことが違ってきたら良いと思うかを尋ね、目標について話し合う。
  4. 親子並行面接であることを踏まえ、B への関わり方を話題の焦点とし、話が他に逸れても戻すようにする。
  5. A が話している内容と、その様子が不調和であることを取り上げ、感情体験についての防衛への気づきを促す。
解答

第3回公認心理師試験に出題

作業同盟(治療同盟)に関する実証研究について、正しいものを1つ選べ。

  1. 作業同盟が強固であるほど、介入効果は良好である。
  2. 作業同盟の概念には、課題に関する合意は含まれない。
  3. 作業同盟の効果は、対人プロセス想起法によって測定される。
  4. 作業同盟が確立していることは、心理療法の介入効果の必要充分条件である。
解答

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