心身症 ※頻出

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心身症とは

身体疾患の一つで、特定の疾患をさすのではなく、その原因が心理的なものに起因する症状の総称をいう。

例えば、過敏性腸症候群などがその代表例であるが、心理的な要因がなければ例え同じ疾患であったとしても心身症とは呼ばない。

心身症になりやすい性格傾向としては、アレキシサイミアが有名。自分の感情をうまく捉えたり、表現することが苦手。自分の感情を認知することが苦手で、ストレスが溜まっていることに気づきにくく、対処が遅れるため、結果として身体症状として現れる。

起立性調節障害

起立性調節障害は、自律神経力が弱いためにおこる自律神経失調症のひとつ。
症状は、立ちくらみ、朝起きられないなど午前中の調子が悪く、不登校につながることも多いが、夕方頃に元気になるため、怠惰と思われやすい。

過敏性腸症候群

心身症の代表例として、過敏性腸症候群がある。IBS(Irritable Bowel Syndrome)とも呼ばれる。
通常の検査では腸に炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症候群をいう。

第5回公認心理師試験に出題

14 歳の女子 A、中学2年生。 1学期に学校を休むことが多かったことを心配した母親Bに連れられ、夏休みに小児科を受診した。BによるとAは、 5月の連休明けから頭が痛いといって朝起きられなくな り、遅刻が増えた。めまい、腹痛、立ちくらみがあるとのことで、 6月からは毎日のように学校を休むようになった。家では、午後になっても身体がだるいとソファで横になって過ごすことが多い。しかし、夕方からは友達と遊びに出かけ、ゲームやおしゃべりに興じることもある。排便によって腹痛が改善することはないという。Aの状態の理解として、最も適切なものを 1 つ選べ。

  1. 不安症
  2. 統合失調症
  3. 過敏性腸症候群
  4. 起立性調節障害
  5. 自閉スペクトラム症
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第4回公認心理師試験に出題

心身症に含まれないものを1つ選べ。

  1. 緊張型頭痛
  2. 過換気症候群
  3. 過敏性腸症候群
  4. 起立性調節障害
  5. 心気障害(病気不安症)
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第3回公認心理師試験に出題

心身症に関連した概念について、正しいものを1つ選べ。

  1. 慢性疼痛患者には、抗うつ剤は無効である。
  2. 進学や結婚は、気管支喘息の増悪に関与しない。
  3. タイプA型行動パターンは、消化性潰瘍のリスク要因である。
  4. 本態性高血圧症が心理的ストレスで悪化している場合は、心身症と考える。
  5. アレキシサイミア<失感情症>とは、以前楽しめていた活動に対して楽しめない状態を意味する。
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第2回公認心理師試験に出題

アレキシサイミア傾向の高い心身症患者の特徴について、正しいものを1つ選べ。

  1. 身体症状より気分の変化を訴える。
  2. ストレスを自覚しにくいことが多い。
  3. 身体症状を言葉で表現することが難しい。
  4. 空想や象徴的な内容の夢を語ることが多い。
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第1回公認心理師試験に出題

心身症について、正しいものを2つ選べ。

  1. 社会的に不適応を来すことが多い。
  2. リラクセーション法の有効性が高い。◯
  3. 発症や経過に心理社会的要因が関与する身体疾患のことである。◯
  4. 発症の契機が明らかになると、改善の方法も明らかになることが多い。
  5. 病気の症状と心理社会的要因との間には象徴的な関連が認められることが多い。
[toggle title=”解答”] ②、③

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