Vineland-II 適応行動尺度とは
世界的につかわれている適応行動尺度。今何ができていて、どういうところに難しさを示しているかを知ることができる。
所要時間
20分~60分
対象年齢
0歳0カ月~92歳11カ月
特徴
- 適応行動の発達水準を幅広くとらえ、支援計画作成に役立つ検査。
- 標準得点で相対的な評価を行うとともに、「強み(S)と弱み(W)」「対比較」等で個人内差を把握でききる。
- 検査者が対象者の様子をよく知っている回答者(保護者や介護者など)に半構造化面接を行う。
- 対象者の年齢ごとに開始項目があり、また上限・下限を設定することにより、実施時間の短縮化が図られている。
日本版Vineland-II 適応行動尺度の領域および下位領域 | ||||
<コミュニケーション> | <日常生活スキル> | <社会性> | <運動スキル> | <不適応行動> |
・受容言語 ・表出言語く ・読み書き |
・身辺自立 ・家事 ・地域生活 |
・対人関係 ・遊びと余暇 ・コーピングスキル |
・粗大運動 ・微細運動 |
・不適応行動指標 ・不適応行動重要事項 ・その他 |
|
第5回公認心理師試験に出題
知的障害児の適応行動の評価で使用する心理検査として、最も適切なものを 1 つ選べ。
- CDR
- WISC-IV
- Vineland-II
- 田中ビネー知能検査V
- グッドイナフ人物画検査
解答
③
第3回公認心理師試験に出題
問72 8歳の男児A、小学2年生。授業についていけないという保護者からの主訴で、児童精神科クリニックを受診した。家庭生活では問題なく、勉強も家で教えればできるとのことであった。田中ビネー検査ではIQ69、Vineland-Ⅱでは、各下位領域のⅴ評価は9~11であった。Aの評価として、最も適切なものを1つ選べ。
- 知的機能が低く、適応行動の評価点も低いため、知的能力障害の可能性が高い。
- 知的機能は低いが、適応行動の評価点は平均的であるため、知的能力障害の可能性は低い。
- 保護者によると、家庭生活では問題ないとのことであるが、授業についていけないため、学習障害の可能性が高い。
- 保護者によると、勉強も家で教えればできるとのことであるが、授業についていけないため、学校の教授法に問題がある可能性が高い。
解答
①
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