スピルオーバーとは
一方の役割(仕事や家庭)における状況や経験が他方の役割(仕事や家庭)における状況や経験にも影響を及ぼすと定義される。ネガティブなものだけでなく、ポジティブなものとしても捉える視点もある。
●ポジティブ・スピルオーバーの例
仕事での経験、知識、役割が家庭でも役立つ
●ネガティブ・スピルオーバーの例
仕事が忙しく、家庭の役割を果たすことができない
第3回公認心理師試験に出題
問151 50歳の女性A、看護師。Aは看護師長として、職場では部署をまとめ、後進を育てることが期待されている。これまで理想の看護を追求してきたが、最近は心身ともに疲弊し、仕事が流れ作業のように思えてならない。一方、同居する義母の介護が始まり、介護と仕事の両立にも悩んでいる。義母やその長男である夫から、介護は嫁の務めと決めつけられていることがAの悩みを深め、仕事の疲れも影響するためか、家庭ではつい不機嫌になり、家族に強く当たることが増えている。Aの事例を説明する概念として、不適切なものを1つ選べ。
- スピルオーバー
- エキスパート・システム
- ジェンダー・ステレオタイプ
- ワーク・ファミリー・コンフリクト
解答
②
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験に出題
次の記述のうち、施設コンフリクトの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
1 .労働時間の増加した施設職員の生活満足度が低下すること。
2 .福祉施設の新設に際して地域住民から反対運動が起こること。
3 .同一施設内の部署間において意見対立が生じること。
4 .施設職員が自身に求められる複数の役割間の矛盾に思い悩むこと
5 .特定の障害のバリアフリー化が他の障害にとっての新たなバリアとなること。
1がネガティブ・スピルオーバーのこと。
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