発達障害、特にADHDの子どもをもつ保護者さんとカウンセリングをしている中で
思うことが、子どもに不適切な行動をやめさせたいとき、
「刺激に刺激を与えてしまっている」
ということです。
例えば、テレビを見ているとき、「ご飯だから、見るのをやめなさい!」
といい、それでも聞かないので、「テレビを消す」ということをしてしまうことが多いです。
これが、テレビという刺激にたいして、消すという刺激を与えてしまっている状況です。
ゲームやテレビに集中しているとき、その子の刺激はテレビやゲームに「限定」されます。
急激な刺激の消去は、混乱を招いたり、暴言につながったり、
その刺激に対しての執着を強めてしまう結果になります。
考えてみてください。
目の前に美味しいご飯があって、それを今にも食べることができるというときに
それを取り上げたら、どうなりますか?
ずっと、そのことが頭から離れないし、怒りがでてくるかもしれません。
その時の対応として良いのは
ゆるやかに刺激を分散していくということです。
・別の刺激を与える(ご飯を前におくなど)
・何度か声かけをし、少しずつ促す
・こしょばすなどで、別の感情という刺激を与える
・あと○○分だよと伝える
などが対応としてはあげられます。
本人の一番良い形を選択していく必要はあるかと思いますが
刺激にたいして、刺激を与えるのはやめたほうがよいでしょう。
親が読むべきADHDに関する書籍はADHDのペアレントトレーニングがおすすめです。
具体的な対応策が書かれています。
コメントを残す