ネット上で話題になっているアラン・ワッツのこの動画(製作は、山下歩さんです)
アラン・ワッツ(Alan Watts)は、1915年イギリス生まれの哲学者。
以下が記事全文。
あなたが望んでいることは何ですか?
あなたがしたくてたまらないことは?
どんな状況を思い描きますか?
私はよく学生の進路相談にのることがあリます。
学生は言います。
「もうすぐ卒業なのですが、何をしたらいいのかわかりません」と。
そこで私はいつもこう聞きます。
「もしお金が存在しなかったら君は何がしたい?」
「何をして君は人生を楽しみたい?」
すると現代の教育を受けた若者たちは皆こう言います。
「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい・・・でもそれではお金が稼げない。」
またある学生は「馬に乗ってアウトドアな生活がしたい」と言います。
そこで私は、「君は乗馬学校で教えたいのかい?・・・本当に何がしたいのかもっと深く考えてみよう」と言います。
何がしたいのかを掘り下げていって、ついにそれがわかったら
私は学生に「それをしなさい。・・・そしてお金のことは忘れるんだ」と言っています。
もしあなたが「お金を得ることが最も大事なことだ」と言っているとしたら
あなたは完全に人生を無駄に過ごすことになります。
なぜなら、やりたくないことをする生活を続けるために、やりたくないことをし続けるからです。
これは実に馬鹿げたことです!
そんな惨めな状態で長生きするより、短い人生で好きなことをやって生きるほうがマシでしょう。
何でもいいんです。
あなたが本当にやりたいことをやっていれば
いつか達人になれるでしょう。
「好きこそ物の上手なれ」なのです。
そのうちあなたにそれなりの報酬を払う人も出てくるでしょう。
だからそんなに心配しなくていいんです。
誰か必ず興味をもつ人が出てきます。
あなたのやっていることに興味を示してくれます。
自分がやりたくないことをして
人生を過ごすなんて実に馬鹿げたことです。
したくもないことに人生を費やせば
子どもたちにまで同じような道を辿るように教え、受け継がせてしまう。
我々は子どもたちに自分の生きてきた人生と同じような人生を送らせる教育をしてしまっています。
自分の子どもたちが彼らの子どもたちを
自分と同じように育て、似た人生を歩ませる姿を見ることで
自分の人生を肯定し満足しようとしているのです。
まさに吐気がするのに、いつまでたっても吐き出せない状態で生きています。
なので、この質問にじっくり取り組むことがとても大切です。
「私は何を望んでいるのか」
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