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問111 リーダーシップについて、誤っているものを1つ選べ。
- PM理論のM機能とは、部下への配慮やメンバー間の人間関係に関心が高いリーダーのスタイルである。
- リーダーシップはリーダーの中に存在するのではなく、リーダーとフォロワーの間で形成される過程である。
- オーセンティックリーダーシップとは、自分の信条や価値を知り、その信条や価値のままに行動するリーダーシップスタイルである。
- サーバントリーダーシップとは、リーダーが自らの私欲を捨て、フォロワーが成長することに注力するリーダーのスタイルである。
- 変革型リーダーシップとは、部下に成果を出すように求め、生産性向上や目標達成に向けて強力に推進するリーダーのスタイルである。
PM理論、各リーダーシップ理論を参照。
問112 労働者の心の健康の保持増進のための指針において、労働者への教育研修及び情報提供の内容に含まれないものを1つ選べ。
- ストレスへの気づき方
- 職場環境の評価及び改善の方法
- メンタルヘルスケアに関する事業場の方針
- ストレス及びメンタルヘルスケアに関する基礎知識
- ストレスの予防、軽減及びストレスへの対処の方法
詳しくは、労働者の心の健康の保持増進のための指針を参照。
労働者の心の健康の保持増進のための指針で
労働者への教育研修及び情報提供示されているのは、以下の7つ。
- メンタルヘルスケアに関する事業場の方針
- ストレス及びメンタルヘルスケアに関する基礎知識
- セルフケアの重要性及び心の健康問題に対する正しい態度
- ストレスへの気づき方
- ストレスの予防、軽減及びストレスへの対処の方法
- 自発的な相談の有用性
- 事業場内の相談先及び事業場外資源に関する情報
問113 心理学研究で行われている統計的仮説検定において利用される有意水準の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- 帰無仮説が真であるとき帰無仮説を棄却する確率である。
- 帰無仮説が真であるとき帰無仮説を採択する確率である。
- 対立仮説が真であるとき帰無仮説を棄却する確率である。
- 対立仮説が真であるとき帰無仮説を採択する確率である。
問114 フォーカシング指向心理療法の基本的な考え方や技法について、最も適切なものを1つ選べ。
- 過去から現在までの体験の積み重ねを共同作業の中で丁寧に検討する。
- 情動体験をより深く十分に感じることによって変化することを目指す。
- 問題や状況について、本人が既に分かっている気づきを更に深めるように質問を重ねていく。
- クライエントが自身の身体に起こる、まだ言葉にならない意味の感覚に注意を向けるよう援助する。
詳しくは、フォーカシングを参照。
問115 TATの実施と解釈について、正しいものを1つ選べ。
- 臨床場面での投影法検査として、L.Bellakによる解釈法と分析法が標準である。
- 決められた順序に従って全ての図版を提示することによって正確な解釈が得られる。
- G.W.Allportが標準化した欲求ー圧力分析による解釈法を基本に、被験者の対人関係の主題を読み取る。
- 被験者には各図版を見てストーリーを構成することが求められるため、物語を通して主題を把握することが解釈において重視される。
詳しくは、TATを参照。
問116 エビデンスベイスト・アプローチについて、正しいものを1つ選べ。
- 事例研究法はエビデンスを採用しない。
- 介入効果のエビデンスは査定法の開発には用いない。
- 対照試験は一事例実験よりも結果にバイアスがかかる。
- メタ分析では同じ研究課題について複数の研究結果を統合して解析する。
問117 社会構成主義を基盤とする心理的支援について、正しいものを1つ選べ。
- 当事者との会話を維持することではなく、変化を起こすことを目標にする。
- 人間の活動が文化や価値観に根差しているという考えに基づいて支援を行う。
- 論理科学的モードとナラティブモードとの2つの基本的な思考パターンに分ける。
- 言語が現実を作り出すという視点から新たな社会意識を形成するという考えに基づいて支援を行う。
社会構成主義は、人間の活動が文化や価値観に根ざしているという考えに基づいて支援を行うため、②が正しい。
社会構成主義では、関係性や会話を重要視している立場であるため、①は間違い。
社会構成主義は、ナラティブモードの思考パターンである。③は間違い。
言語が現実を作り出すのではなく、会話や関係性が作り出すため、④は間違い。
社会構成主義も参照。
問118 今後の学習効果を高めるために効果的な学習者の解釈として、最も適切なものを1つ選べ。
- 試験の点数が悪かったのは苦手な科目であるからだ。
- 試験の点数が悪かったのは問題が難しかったからだ。
- 試験の点数が悪かったのは努力が足りなかったからだ。
- 試験の点数が悪かったのは学習方法に問題があったからだ。
原因帰属に関連する問題。
ワイナーの原因帰属の理論では、試験の点数が悪かったことを内的要因に帰属する人が達成動機が高いとしている。そのため、①と②は外的要因に帰属しているため除外。
③と④については、どちらも内的要因に帰属しているため、どちらも達成動機が高いと言える。「努力」と「学習方法」を比べると、より具体的な要因に帰属できている④が正しい。
問119 重大な加害行為を行った者の精神状態に関する鑑定(いわゆる精神鑑定)について、正しいものを1つ選べ。
- 裁判所が鑑定の結果とは異なる判決を下すことは違法とされている。
- 被告人が心神耗弱であると裁判所が判断した場合、罪を軽減しなければならない。
- 被告人が心神喪失であると裁判所が判断しても、他の事情を考慮した上で必ずしも無罪にする必要はない。
- 心身喪失者として刑を免れた対象者が、後に医療観察法に基づく鑑定を受けた場合、鑑定結果によっては先の判決が変更されることがある。
精神鑑定の結果に拘束されることなく、裁判所が法律的判断を下すため、①は間違い。
②については、刑法第三十九条の2項に「心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。」と明記。
③については、刑法第三十九条の1項に、「心神喪失者の行為は、罰しない。」と明記されているため間違い。
裁判所が、心神喪失者として判決した場合、その決定が覆ることはないため、④は間違い。
問120 配偶者に対する虐待への対応について、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律〈DV防止法〉に定める内容として、誤っているものを1つ選べ。
- 婦人相談員は被害者に対して必要な指導を行うことができる。
- 被害者を発見した者が配偶者暴力相談支援センターへ通告することは努力義務である。
- 医療関係者は、配偶者暴力相談支援センターなどの情報を被害者に提供することが求められている。
- 被害者を発見した者が警察に通報することには、刑法その他の守秘義務に関する規定によって制限が設けられている。
詳しくは、DV防止法を参照。
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