平成30年度公認心理師国家試験「問147」

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問147 事例

11歳の女児A、小学5年生。Aは複数のクラスメイトから悪口やからかいなどを頻繁に受けていた。ある日、スクールカウンセラーBは、Aから「今のクラスにいるのがつらい」と相談を受けたが、「誰にも言わないでほしい」と強く頼まれた。

Bの対応として、最も適切なものを1つ選べ。

  1. 職員会議で全教職員に詳細に報告する。
  2. Aとの関係を重視して、Bのみで対応を継続する。
  3. Aの同意が得られるまで、管理職(校長など)への報告を控える。
  4. 学級内で起きていることであり、担任教師に伝え対応を一任する。
  5. Aの心情も含めて、校内のいじめ対策のための委員会に報告する。
解答

いじめ防止対策推進法をもとに解答。

第二十三条 学校の教職員、地方公共団体の職員その他の児童等からの相談に応じる者及び児童等の保護者は、児童等からいじめに係る相談を受けた場合において、いじめの事実があると思われるときは、いじめを受けたと思われる児童等が在籍する学校への通報その他の適切な措置をとるものとする
2 学校は、前項の規定による通報を受けたときその他当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われるときは、速やかに、当該児童等に係るいじめの事実の有無の確認を行うための措置を講ずるとともに、その結果を当該学校の設置者に報告するものとする。
3 学校は、前項の規定による事実の確認によりいじめがあったことが確認された場合には、いじめをやめさせ、及びその再発を防止するため、当該学校の複数の教職員によって、心理、福祉等に関する専門的な知識を有する者の協力を得つつ、いじめを受けた児童等又はその保護者に対する支援及びいじめを行った児童等に対する指導又はその保護者に対する助言を継続的に行うものとする。

いじめに係る相談を受けた場合は、学校へ通報する必要がある。しかし、本人が「誰にも言わないでほしい」と述べていることから、その相談内容に関しては、慎重に取り扱わなければならない。よって、⑤が妥当だと思われる。

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