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スクールカウンセラー として、授業をするたびに
そのクラスで教壇に立ってみないと
子どもや集団(学級)のことを、多角的に見ることできひんなぁって思います。
「あれ、この子こんな子やったっけ?」
「このクラス、めっちゃ大変やん」
「今まで、担任の先生どんな気持ちでやってたんやろ」
と、担任の先生の気持ちを部分的に感じることができます。
職員室で、子どもの様子や学級の様子を聞くことはもちろんあるし
授業も時間があれば見に行ったりしますが
それでも、前に立つのとそうでないのとでは
子ども一人一人の感情や集団の力動の感じ方が違います。
子どもたちの前で授業をする機会は
たとえ常勤SCであっても、そうそうあるわけではありません。
多くて、1学期に各1回ずつというところでしょう。
しかし、管理職や学年と話をし、その機会をしっかり作ることを強くおすすめします。
子どもたちが無邪気に、無意識に、あるいは意識的に放つ
あの空気感。あの雰囲気。たまらんですよ。
担任の先生たちって、意外に
「自分のクラスがこんなにも大変なんだ」
としっかり話せる相手っていないんですよね。
小学校、中学校どちらにも言えることだと思います。
小学校は、いうまでもなく学級担任制なので、基本孤独です。
音楽や理科など、高学年になると専科があったりしますが
基本は、自分で全ての授業を受け持ちます。
職員室に帰ってくる暇はありません。
一学年に、複数のクラスがある場合は
学年団で、情報を共有したりしますが
自分のクラスだけが大変なわけじゃないという申し訳なさもあるので
意外に「うちのクラス大変なんです!!」
と言えなかったりするんですよね。
それは、教科担任制の中学校も実は似ていて
確かに授業で色んな先生がまわってくるので、
複数の先生がクラスの子どもたちと関わることにはなるのですが
だからこそ、自分だけが持っているわけではないから
泣き言言うのは申し訳ないとなっちゃう。
そこで大事なのは、
SCや管理職といった
少し、外郭的なところから、客観的に意見を言ってくれる存在。
ただ、何もわからないくせに、言って欲しくないというプライドはある。
だからこそ、「授業をする」という共通体験を持つことが必要で
そこで初めて本当の意味で介入できるようになる。
「先生のクラスって、本当に大変ですよね」
その言葉を言ってくれたり、その気持ちを本当にわかってもらえる人がいるという安心感。
実は、こういう体験って教員同士では難しいのかもしれない。
「自分だけじゃない」
と思ってしまうから。
愚痴レベルでは言える。けど、そうじゃない。けど、言えない。
そんな気持ち。
スクールカウンセラー よ。
積極的に、授業をしよう。
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