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倫理的ジレンマ
医療や支援の現場においては支援職が倫理要綱に従うことが難しく、自分自身の倫理を優先すべきかという場面が出てくること。秘密保持義務、信用失墜行為の禁止、クライエントとの関係性などの要素が関係してくる。
平成27年度社会福祉士国家試験
事例を読んで、C職員(社会福祉士)に生じる倫理的ジレンマとして、該当するものを1つ選びなさい。
- 社会福祉協議会のC職員は、クライエントのDさん(73 歳、女性)の自宅を訪問した際、「マフラーを編んだので、ぜひもらって欲しい」と言われた。C職員は、マフラーをもらうことは物品の受領に当たり、そのことを記録に残さなければならないが、そもそも専門職として倫理的に問題があると考えた。
そこでC職員は、「勤務先の規則で禁止されていますので、いただくことはできません」と言った。
するとDさんは、「そんな堅いこと言わないで。受け取ってもらえると嬉しいです」と言った。
信用失墜行為の禁止と、利用者との関係◯
利用者との関係と、プライバシーの尊重
プライバシーの尊重と、最良の実践を行う責務
秘密の保持と、記録の開示
記録の開示と、情報の共有
平成26年度精神保健福祉士国家試験に出題
精神保健福祉士の秘密保持にかかわる倫理的ジレンマに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 . 精神保健福祉士法に規定された秘密保持義務があるので、ジレンマ状況を回避することができる。
2 . クライエントが第三者への危害をほのめかした場合には、直ちに秘密保持義務は免除される。
3 . 日本精神保健福祉士協会倫理綱領に基づいて、自己決定の原則の次に秘密保持原則を優先する。
4 . 第三者の財産に被害が及ぶことが懸念されるためにケアカンファレンスを行う場合には、個人情報の提供は必要最小限にとどめる。◯
5 . 倫理的ジレンマが生じた場合、秘密保持義務を守るため、自己の判断で対処する。
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