幻肢とは
事故や手術によって後天的に失った手足が、まだ存在しているかのような感覚を覚えること。
幻肢痛
幻の手や足が、とても痛く感じることを幻肢痛と呼ぶ。この痛みは、通常の鎮痛薬だけでは消えないことが特徴。幻肢痛は、手や足を失った事に対して、脳が正しく適応できなったために生じると言われている。
- 切断をした人の50-80%で生じるとされる
- 強い痛みになる人は5-10%
- 痛みは間欠的である
- かゆみを伴うこともある
- 切断端より遊離したり縮小したりすることがある
- 手術後1週間以内に発症する
治療法
鏡療法(ミラーセラピー)
鏡に健常な手足を写し、幻肢が実在するかのように錯覚させることで、幻肢に関連した脳活動を強める訓練。効果が一時的で、全ての患者が効果を実感するわけではない。
薬物療法
鎮痛剤、三環系抗うつ薬抗痙攣薬、抗てんかん薬が、神経痛の治療に使われることがある。
しかし、幻肢痛には現在確立した治療法はない。
第5回公認心理師試験に出題
幻肢の説明として、不適切なものを 1 つ選べ。
- 鏡を用いた治療法がある。
- 痛みやかゆみを伴うことがある。
- 上下肢を失った直後に発症する。
- 切断端より遊離したり縮小したりすることがある。
解答
③
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