アルツハイマー病とは
脳が萎縮していく病気でアルツハイマー型認知症はその症状。
認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症の一種であり、認知症の60-70%を占める。
アルツハイマー病の発見
- ドイツの精神科医、アロイス・アルツハイマー先生が1907年に初めて報告。
- 51歳頃から記憶障害、見当識障害が徐々に進行した女性の脳を亡くなった後に解剖して検査。
- 脳の神経細胞内に線維状の構造物(神経原線維の変化)、大脳皮質に斑状構造物(老人斑)があり、神経細胞がなくなっていた。
- 1910年にクレペリンによって「アルツハイマー病」と命名。
共通する症状
記憶障害
- 新しいことが覚えられず、約束や用件を忘れる。
- 一度話した内容を忘れて何度も同じ話を繰り返す。
見当識障害
時、 場所、人物の順番でわからなくなる。
視空間認知障害
空間の位置関係や、奥行きなどが正しく理解できなくなる。
計算障害
お金お計算が難しくなる。
遂行機能障害
早い段階から、複雑な手順で行う作業(料理など)がうまくできなくなる。
言語障害・書字障害
会話によるコミュニケーションがうまくいかなくなり、対人関係、介護に大きな支障をきたす。
一時的な症状
妄想
財布や通帳の保管場所を忘れてしまい、自分で見つけ出すことができない。
徘徊
目的もなく歩き回っているように見えるが、本人にとっては「家に帰る」「仕事に行く」などの目的がある。
意欲の低下
- 社交的だった人が外出しなくなったり、化粧や身の回りのことに無頓着になったりする。
- 家の中におとなしく、閉じこもりがちになる。
その他の精神症状
- 興奮、不眠、うつ、不安、性的問題行動、誤認などがみられることがある。
- 幻覚が起こることは少ない。
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