プライミング効果

プライミング効果とは

先に受けた刺激がその後の判断、行動に影響を与えることを指す心理的効果のこと。

例えば、テレビCMでカレーが特集されていて、買い物に行って、気づいたらカレーの材料を買っていた。
子どもの時に流行った、10回クイズ(「ピザって10回言って。」ってやつ)もプライミング効果が働いている。意識的(顕在意識)にしていると思っている行動が、実は無意識(潜在意識)によって影響を受けている。

先行刺激(プライマー)と後続刺激(ターゲット)

上記の例で言うと、テレビCMがプライマーで、カレーを食べたい気持ちが、プライマーによって影響を受けたターゲットとなる。

直接プライミング効果と間接プライミング効果

直接プライミング効果

直接プライミングは、プライマーとターゲットが同じ。上記の例でいうと、カレー刺激(プライマー)によってカレーを食べたくなった(ターゲット)

間接プライミング効果

プライマーとターゲットは違うが、関連があるもの。

  • インド
  • スパイス
  • 辛い
  • 茶色い

ここから、カレーが連想される。

第2回公認心理師試験に出題

プライミングについて、正しいものを1つ選べ。

  1. 間接プライミングは、主にエピソード記憶研究で用いられる。
  2. 直接プライミングは、先行情報と後続情報の間に意味的関連性が強い場合に生じる。
  3. プライミングは、絵などの画像刺激では生じず、単語などの言語刺激のみで生じる。
  4. プライミングには、先行情報が後続情報の処理を促進するだけでなく、抑制する場合もある。
  5. プライミングは、先行情報が閾下呈示された場合は生じず、閾上呈示された場合のみで生じる。
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  1. 非宣言記憶に関する研究のため、宣言的記憶であるエピソード記憶とは異なる記憶に関する研究である。
  2. 直接プライミングではなく、間接プライミングである。
  3. 非言語的プライミングとよばれるプライミングの一つとして生じる。
  4. 意識化できない程度のプライム刺激であっても、プライミング効果は見られる。
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第1回公認心理師試験に出題

長期記憶について、正しいものを1つ選べ。

  1. 宣言的記憶〈declarative memory〉は手続的記憶とも呼ばれる。
  2. 意味記憶〈semantic memory〉は時間的文脈と空間的文脈とが明確な記憶である。
  3. エピソード記憶〈episode memory〉は一般的な知識としての事実に関する記憶である。
  4. 顕在記憶〈explicit memory〉と潜在記憶〈implicit memory〉とは記銘時の意識の有無によって分けられる。
  5. 非宣言的記憶〈nondeclarative memory〉は技能・習慣、プライミング及び古典的条件づけの3つに分けられる。
[toggle title=”解答”]

宣言的記憶〈declarative memory〉は、陳述記憶とも呼ばれる。

意味記憶〈semantic memory〉は一般的な知識としての事実に関する記憶である。

エピソード記憶〈episode memory〉は個人が経験してきた出来事に関する記憶。

顕在記憶〈explicit memory〉と潜在記憶〈implicit memory〉とは想起時の意識の有無によって分けられる。

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