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問31 生後6か月ごろまでの乳児が示す発達的特徴について、不適切なものを1つ選べ。
- 対面する他者の視線方向を目で追う傾向がある。
- 目鼻口が正しい場所にある顔図形を選好する傾向がある。
- 他児の泣き声を聞くと、つられるように泣き出すことがある。
- 曖昧な状況で養育者の表情を見てからその後の行動を開始するようになる。
- 目の前で舌を出す動作を繰り返し見せると、同じような顔の動きをすることがある。
曖昧な状況で養育者の表情を見てからその後の行動を開始することは、「社会的参照」と呼ばれ1歳前後から出現する。
問32 注意欠如多動症/注意欠如多動性障害<AD/HD>の診断や行動特徴として、不適切なものを1つ選べ。
- 女性は男性よりも主に不注意の行動特徴を示す傾向がある。
- 診断には、複数の状況で症状が存在することが必要である。
- 診断には、いくつかの症状が12歳になる以前から存在している必要がある。
- 診断には、不注意、多動及び衝動性の3タイプの行動特徴を有することが必要である。
- DSMー5では、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>の診断に併記することができる。
診断では、不注意症状と多動性/衝動性症状は分けられており、3つの行動特徴を有することは必要とされていない。
問33 せん妄の発祥のリスク因子でないものを1つ選べ。
- 女性
- 疼痛
- 感染症
- 睡眠障害
- 低酸素症
せん妄のリスク因子としては、年齢、男性、認知症、感染症、疼痛、睡眠障害、低酸素症などがあげられる。
問34 自殺対策におけるゲートキーパーの役割について、不適切なものを1つ選べ。
- 専門家に紹介した後も地域で見守る。
- 悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して孤立や孤独を防ぐようにする。
- 専門的な解釈を加えながら診断を行い、必要に応じて医療機関を受診させる。
- 悩んでいる人のプライバシーに配慮しつつ、支援者同士はできるだけ協力する。
- 悩んでいる人から「死にたい」という発言がなくても、自殺のリスクについて評価する。
ゲートキーパーとは自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。
厚生労働省HPより
ゲートキーパーは、専門家とは限らないため、「診断」は役割には含まれない。
問35 ICD-10の解離性(転換性)障害について、誤っているものを1つ選べ。
- 自殺の危険性がある。
- 身体症状を伴う場合がある。
- 幼少時の被虐待体験が関連している。
- 自らの健忘には気づいていないことが多い。
- 可能な限り早期に外傷的な記憶に踏み込んで治療すべきである。
ICD-10における解離性(転換性)障害は、「過去の記憶、同一性と直接的感覚、および身体運動のコントロールの間の正常な統合が部分的、あるいは完全に失われていること」とされている。
意識を保てない不安や、解離から回復したときのパニック時などに自殺念慮が出てくる。
身体疾患がないにも関わらず、身体症状が出てくるものを転換症状という。頭痛、めまい、動悸、歩けないなど。
ストレスや外傷などの危機的体験が関与している。幼少時の被虐待体験は、要因の一つ。
解離性健忘があり、記憶が欠落していることがある。
早期な外傷体験への介入は、危険を伴うため、クライエントと治療者の信頼関係を築いた上で、少しずつ治療していく。
問36 問題行動を起こした児童生徒への学校における指導として、不適切なものを1つ選べ。
- 問題行動の迅速な事実確認を行う。
- 問題行動の原因や背景を分析して指導計画を立てる。
- 保護者に問題行動について十分に説明し、理解を求める。
- 児童生徒のプライバシーを守るために、担任教師が一人で行う。
- 児童生徒自身がどうすればよいかを考え、実行し、継続できるように指導をする。
生徒指導提要の「豊かな人間性の育成及び教育課程外における生徒指導」の項目で以下のことが書かれています。
教育課程外における生徒指導については、既に述べたように、児童生徒に直接働 きかける活動として、休み時間や放課後などにおいて個別に行われる随時の指導や教育相 談などのような生徒指導が挙げられます。特に現在、様々な心身の悩みや問題を抱えた児 童生徒が増加していることから、生徒指導の機能である教育相談的機能を十分活かすこと はますます重要視される必要があります。その際、学級担任・ホームルーム担任だけで抱 えることなく、学年団の先生方や養護教諭の協力、さらには関係機関の専門家との連携協 力の下、チームで取り組むことが求められます。
問37 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章について、誤っているものを1つ選べ。
- 働く人々の健康が保持され、家族・友人との時間、社会参加のための時間を持てる社会を目指す。
- 能力や成果に応じて報酬が配分されることによって、就労による経済的自立が可能な社会を目指す。
- 仕事と生活の調和促進のための行動指針では数値目標を設定し、政策への反映を図ることとしている。
- 性や年齢にかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って、多様な働き方・生き方が選択できる社会を目指す。
- 国民一人ひとりが仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、多様な生き方が選択・実現できる社会を目指す。
ワーク・ライフ・バランス憲章で②のことは表記されていない。
問38 いじめ防止対策推進法の内容として、誤っているものを1つ選べ。
- 「児童等」とは、学校に在籍する児童又は生徒をいう。
- 「児童等はいじめを行ってはならない」と定められている。
- 国及び学校には、それぞれ基本的な方針を策定する義務がある。
- いじめを早期に発見するため、学校では在籍児童等に対して定期的な調査を実施するなど適切な対策をとる。
- 教育委員会は、児童等がいじめを行っていて教育上必要がある場合は、当該児童等に対して懲戒を加えることができる。
いじめ防止対策推進法全文
- 「児童等」とは、学校に在籍する児童又は生徒をいう。(第2条)
- 「児童等はいじめを行ってはならない」と定められている。(第4条)
- 国及び学校には、それぞれ基本的な方針を策定する義務がある。(第5条、第13条等)
- いじめを早期に発見するため、学校では在籍児童等に対して定期的な調査を実施するなど適切な対策をとる。(第16条)
- 校長及び教員は、当該学校に在籍する児童等がいじめを行っている場合であって教育上必要があると認めるときは、学校教育法第十一条の規定に基づき、適切に、当該児童等に対して懲戒を加えるものとする。(第25条)
問39 障害者の雇用の促進等に関する法律について、誤っているものを1つ選べ。
- 障害者の法定雇用率の算定基礎の対象には、精神障害者が含まれている。
- 募集、採用、賃金、教育訓練及び複利厚生施設の利用について障害者であることを理由とする差別が禁止されている。
- 事業主は採用試験の合理的配慮として、例えば視覚障害者に対して点字や音声などで障害の特性に応じた必要な措置を行う。
- 障害者のみを対象とする求人など、積極的な差別是正措置として障害者を有利に扱うことは、禁止される差別に該当する。
- 事業主が必要な注意を払っても被雇用者が障害者であることを知り得なかった場合には、合理的配慮の提供義務違反を問われない。
障害者雇用促進法(全文)
- 障害者の法定雇用率の算定基礎の対象には、精神障害者が含まれている。(平成30年4月1日改正)
- 募集、採用、賃金、教育訓練及び複利厚生施設の利用について障害者であることを理由とする差別が禁止されている。(第34条、第35条)
- 事業主は採用試験の合理的配慮として、例えば視覚障害者に対して点字や音声などで障害の特性に応じた必要な措置を行う。(第36条の2)
- 障害者のみを対象とする求人など、積極的な差別是正措置として障害者を有利に扱うことは、禁止される差別に該当しない。(差別の禁止に関する指針)
- 事業主が必要な注意を払っても被雇用者が障害者であることを知り得なかった場合には、合理的配慮の提供義務違反を問われない。(厚生労働省の合理的配慮指針)
問40 アウトリーチ(訪問支援)で行う家族へのケアにおいて、特に初期に活用できる概念として、最も適切なものを1つ選べ。
- ジョイニング
- レジリエンス
- リフレーミング
- マインドフルネス
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頼りにしています。お忙しいとは思いますが、引き続き公開お願いします。
ありがとうございます少しずつですが、着実に進んでいますので、待っていてください。
昨日、こちらのページを見つけました。
シンプルで、見やすいので、とても有り難いです^_^
おかげさまで、勉強することが、楽しい時間となりました。
今年こそ、心理師資格をゲットします!
なつてつさん、返信が遅くなり申し訳ございません。嬉しいコメントありがとうございます。あと、10日ですね!頑張ってください!
ファイトです!活用していただき、ありがとうございます。