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※詳しい説明は、随時更新していきます。
問61 2歳2ヶ月の男児A。Aの保護者は、Aの言葉の遅れと、視線の合いにくさが気になり、市の相談室に来室した。現時点では、特に家庭での対応に困ることはないが、同年代の他の子どもと比べると、Aの発達が遅れているのではないかと心配している。また、どこに行っても母親から離れようとしないことも、気にかかるという。Aの保護者からの情報とAの行動観察に加え、公認心理師である相談員がAに実施するテストバッテリーに含める心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
- WPPSI-Ⅲ
- CAARS日本語版
- 新版K式発達検査
- 日本語版KABC-Ⅱ
- S-M社会生活能力検査
解答
③
問62 31歳の女性A。身体疾患により一時危篤となったが、その後回復した。主治医は、再発の危険性はないと説明したが、Aはまた同じ状態になって死ぬのではないかという不安を訴え、ベッドから離れない。病棟スタッフからはリハビリテーションを始めるよう勧められたが、かえって不安が強くなり、ふさぎ込む様子がみえたため、主治医が院内の公認心理師に面接を依頼した。公認心理師がまず行う対応として、最も適切なものを1つ選べ。
- 心理教育として死生学について情報提供を行う。
- 不安を緩和するためのリラクゼーションを行う。
- 再発や危篤の可能性が少ないことを引き続き説得する。面接の最初に「あなたの不安はよく理解できる」と言う。
- 面接の最初に「あなたの不安はよく理解できる」と言う。
- 死の恐怖とそれを共有されない孤独感を話してもらい、聴く姿勢に徹する。
解答
⑤
問63 32歳の女性。民間のカウンセリングセンターに電話で申し込んだ上で、来所した。申込時の相談内容には「夫婦の関係で困っている」と記載されている。インテーク面接を担当する公認心理師が自己紹介や機関の説明をした上で、具体的に相談内容を聞き始める際の発言として、最も適切なものを1つ選べ。
- 今日は、どういうご相談でしょうか。
- どうして、ご夫婦の関係が問題なのですか。
- ご夫婦の関係についてのご相談ということですが、なぜここに相談を申し込まれたのですか。
- お電話ではご夫婦の関係で困っていらっしゃると伺いましたが、ご結婚はいつなさったのですか。
- お電話ではご夫婦の関係で困っていらっしゃるとのことでしたが、もう少しご事情をお話しいただけますか。
解答
⑤
問64 75歳の男性A。総合病院の内科で高血圧症の治療を受けている以外は身体疾患はない。起床時間は日によって異なる。日中はテレビを見るなどして過ごし、ほとんど外出しない。午後6時頃に夕食をとり、午後8時には床に就く生活であるが、床に就いてもなかなか眠れないため、同じ病院の精神科外来を受診した。診察時に実施した改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉は27点であった。診察した医師は薬物療法を保留し、院内の公認心理師に心理的支援を指示した。Aに対する助言として、最も適切なものを1つ選べ。
- 寝酒は寝付きに有効かもしれません。
- 眠くなるまで布団に入らないようにしましょう。
- 1時間後程度の昼寝で睡眠不足を補ってください。
- 健康のために、少なくとも8時間の睡眠が必要です。
- 午前中に1時間くらいのジョギングをしてみましょう。
解答
②
問65 26歳の男性A。Aの両親がひきこもり地域支援センターに相談のため来所した。Aは3年前に大学を卒業したが、就職活動を途中で中断し就職はしていない。1年前まではたまにアルバイトに出かけていたが、それ以降は全く外出していない。インターネットを介して知人と交流しているが、長時間の使用はない。独語や空笑は観察されず、会話や行動にも不自然さはないという。Aは医療機関への受診を拒絶している。両親への対応として、最も適切なものを1つ選べ。
- 家族教室への参加を勧める。
- インターネットの解約を助言する。
- 地域包括支援センターを紹介する。
- 精神保健福祉法に基づく移送制度の利用を助言する。
- 精神障害者相談支援事業所の利用について情報を提供する。
解答
①
問66 4歳の女児A。Aは2週間前に豪雨による水害で被災し、避難所で寝泊まりするようになった。避難所では母親のそばを片時も離れなかった。10日前に自宅に戻ったが、自宅でもAは母親について回り、以前していた指しゃぶりを再びするようになった。夜静まると戸外の音に敏感になり、「雨、たくさん降ったね。川からゴーって音したね」と同じ話を繰り返した。被災から2週間がたつがAは保育園にもまだ行けないため、母親は保育園を巡回している公認心理師に、対応の仕方を尋ねてきた。公認心理師の助言として、適切なものを1つ選べ。
- 通園させるように強く促す。
- 母子が少しずつ離れる練習をする。
- 指しゃぶりをやめさせるようにする。
- 災害時の様子を話し始めたら、話題を変える。
- 災害に関するニュースなどの映像を見せないようにする。
解答
⑤
問67 5歳の男児A。落ち着きがないことから、両親が児童相談所に来所した。Aは乳幼児期から母親と視線を合わせ、後追いもあり、始歩1歳0ヶ月、始語1歳3ヶ月で、乳幼児健康診査で問題を指摘されたことがなかった。ただし、よく迷子になり、気が散りやすく、かんしゃくを起こすことが多く、何かあると母親をすぐに叱りつけてしまう。幼稚園でも、勝手に部屋から出て行ったり、きちんと並んで待てなかったりするなど集団行動ができない。この事例に対して児童相談所の公認心理師がまず行うべき対応として、最も適切なものを1つ選べ。
- 一時保護をする。
- 薬の服用を勧める。
- しつけの方法を指導する。
- 療育手帳の申請を勧める。
- 発達検査を含むアセスメントを行う。
解答
⑤
問68 9際の男児A、小学3年生。同じクラスのBとCはいつも一緒に下校していたが、1週間前からBとCは下校中にAをおいて走って帰ったり、3人分のランドセルをAに持たせたりしていた。そのため、Aがこのようなことを嫌がり、「学校に行きたくない」と言っていると、Aの保護者から校内の公認心理師に相談があった。Aの保護者に許可を得た上で、公認心理師が担任教師に行う助言として、最も適切なものを1つ選べ。
- Aを他の児童と帰らせるように助言する。
- BとCの謝罪をもって解決とするように助言する。
- Aにいじめられた理由を考えさせるように助言する。
- 当事者の家庭での解決を求めるように助言する。
- 事実を確認し、学校のいじめの対策組織に報告するように助言する。
解答
⑤
問69 17歳の男子A、高校2年生。Aは、無遅刻無欠席で、いつもきちんとした身なりをしており真面目と評されていた。ところが、先日、クラスメイトの女子Bの自宅を突然訪ね、「デートに誘っても、いつも『今日は用事があるから、今度またね』と言っているけれど、その今度はいつなんだ」と、Bに対して激昂して怒鳴りつけた。この経緯を知ったAの両親がAの心理を理解したいとAを連れて心理相談室を訪ねてきた。Aの心理特性について見立てるためのテストバッテリーに加えるものとして、最も適切なものを1つ選べ。
- AQ-J
- MPI
- SDS
- STAI
- TEG
解答
①
問70 28歳の男性A。Aは1か月前に幻覚妄想状態を発症し、1週間前に精神科病院を受診した。統合失調症と診断され、抗精神病薬の投与が開始された。本日の早朝、家族の呼びかけに反応がなく、無動であったため、精神科病院に救急車で搬送された。意識障害、40℃台の高熱、発汗、頻脈、血圧上昇、四肢の筋強剛及び振戦を認める。頭部CT検査と髄液検査に異常はなく、血液検査では、白血球数の増加、炎症マーカーの亢進及びクレアチンキナーゼ〈CK〉の著名な上昇を認める。尿は暗赤褐色である。Aの病態について、適切なものを1つ選べ。
- 熱中症
- 悪性症候群
- 急性ジストニア
- セロトニン症候群
- 単純ヘルペス脳炎
解答
②
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