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TAT(主題統覚検査)Thematic Apperception Testとは
作成者:Morgan,C.D.とMurray,H.A=空想研究の一方法 1935年 構成法投映法検査
ある場面・状況を表している絵を被験者に見せ、それがどんな場面・状況を表しているかを問い、簡単な物語を作ってもらう。
日常的葛藤場面が書かれたカード30枚と、空白のカード1枚で構成。
11枚は共通カードで、20枚は年齢、性別によって選択されるカード。
この中から、数枚を選択し、短縮法として実施されることが多い。
第一図版
TATの分析と解釈
Murray,H.A.らの欲求―圧力分析が有名。
長所:豊な反応が見られる
短所:実施、分析、解釈方法が一定しない
そのため、使用は減ってきている。
CAT(幼児用) Bellak,L.
SAT(高齢者用) Bellak,S.S.
平成26年度臨床心理士資格試験に出題
正しい組み合わせを答えさせる問題
A.ほとんどのTATカードには人物が描かれているので、被検査者の人間関係の様相が、物語に表れやすい。◯
B.パーソナリティ理解にとって重要度の高い5枚のカードが定められており、通常の実施においてはそれらが優先的に用いられる。×
C.TATの物語は、被検査者の想像の産物というよりは、むしろ実際の体験を直接に表していると考えたほうが良い。×
D.物語はすぐれてideographic(個性記述的)であるから、一定の規準に照らして量的な分析を行うのは困難である。×
第1回公認心理師試験に出題
TATの実施と解釈について、正しいものを1つ選べ。
- 臨床場面での投影法検査として、L.Bellakによる解釈法と分析法が標準である。
- 決められた順序に従って全ての図版を提示することによって正確な解釈が得られる。
- G.W.Allportが標準化した欲求ー圧力分析による解釈法を基本に、被験者の対人関係の主題を読み取る。
- 被験者には各図版を見てストーリーを構成することが求められるため、物語を通して主題を把握することが解釈において重視される。◯
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