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無作為抽出法

無作為抽出とは

ある母集団から標本(サンプル)を無作為(ランダム)に抽出(サンプリング)する行為。作為とは、人の手を故意に加えるということ。

単純無作為抽出法

母集団の全ての要素を対象として無作為抽出する方法である。無作為抽出の最も基本的な方法で、もっとも単純な方法である。
しかしながら、どの抽出単位も抽出される確率が等しくするためことは、母集団が多ければ多いほど困難。

系統抽出法

先頭から m 番目の要素を開始点として、そこからn つ飛ばしに、要素をそれぞれ抽出する方法。
例えば、先頭から2番目を開始点として、そこから3つ飛ばしで抽出する。

集落(クラスター)抽出法

母集団をいくつかの集落(クラスター)に分け、いくつかの集落を無作為に抽出し、抽出した集落内のすべてを調査する抽出法。

  1. 母集団を、集落に分ける
  2. 分けられたの中から、いくつかの集落を無作為抽出する
  3. それぞれの集落において全数調査を行う

例えば、中学生の平均身長を調査したい時に、一つの中学校を集落と考え、全国の中学の中から無作為に30校を抽出し、その30校に通う中学生全員の身長を測定する。

層化抽出法

母集団をあらかじめいくつかの層(グループ)に分けておき、各層の中から必要な数の調査対象を無作為に抽出する方法。

例えば、年齢で10代、20代、30代という層に分け、その層の大きさに比例させて調査対象を無作為に抽出する。図で言うと、10代から2人、20代から1人、30代から2人。

多段抽出法

母集団をいくつかのグループに分け、そこから無作為抽出でいくつかグループを選び、さらにその中から無作為抽出でいくつかのグループを選び、という操作を何段階か繰り返し、最終的に選ばれたグループの中から調査対象を無作為抽出する方法。

第5回公認心理師試験に出題

全対象者に一連の番号を付け、スタート番号を乱数によって決め、その後、必要な標本の大きさから求められた間隔で研究対象者を抽出する方法として、最も適切なものを 1 つ選べ。

  1. 系統抽出法
  2. 集落抽出法
  3. 層化抽出法
  4. 多段抽出法
  5. 単純無作為抽出法
解答

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