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正常圧水頭症

正常圧水頭症とは

明らかな脳圧亢進症状(頭蓋骨の内側の圧力が上昇すること)の見られない、水頭症(脳室に髄液が過剰に溜まってしまったために脳を圧迫し、さまざまな症状を引き起こしてしまう疾患)の一種。発現する症状が緩やかで、脳圧の異常もみられないために発見が困難なケースがあり、それを正常圧水頭症と呼ぶ。発症する臨床像が認知症と似ているため、発見が遅れるケースも多い。また、治療によって改善が可能である。

第5回公認心理師試験に出題

問143  60 歳の男性 A、俳人。物忘れが最近増えてきたことを心配した同居の息子 B に連れられ、精神科クリニックを受診した。黙っている A に代わって話をした B によると、A は、半年前から膝が上がらなくなり、徐々に歩幅が小さくなった。今では、脚が左右に開き気味で、歩行が不安定である。また、 3 か月ほど前からトイレに行く頻度が増え、近頃は、間に合わずに尿を漏らすこともある。日中は、ぼんやりしていることが多く、楽しみにしていた地域の句会にもしばらく参加していない。一方で、夜間はよく眠れており、食欲も以前と変わらず、奇異な訴えもない。A に考えられる病態として、最も適切なものを 1 つ選べ。

  1. 正常圧水頭症
  2. 老年期うつ病
  3. 前頭側頭型認知症
  4. Lewy 小体型認知症
  5. Alzheimer 型認知症
解答

第1回公認心理師試験(追加試験)に出題

問94  認知症の症状を呈する病態で、治療が可能で病前の正常な状態に回復する可能性があるものとして、適切なものを1つ選べ。

  1. Pick病
  2. 進行麻痺
  3. 低酸素脳症
  4. 正常圧水頭症
  5. Creutzfeldt-Jakob 病
解答

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