森田療法とは
森田正馬(まさたけ・しょうま)によって創始された、日本生まれの精神療法。
4期に分かれたプログラムにより、自己内省や洞察を促すもの。
- 第一期 – 絶対臥褥(がじょく)期:一週間程度、患者を個室に隔離し、食事・洗面・トイレ以外の活動をさせずに布団で寝ているようにさ背、自己内省を促す。
- 第二期 – 軽作業期:数日程度、軽作業(病院内の掃除など)をさせたりする。なおこの時期から主治医との「個人面談」と「日記指導」も行う。
- 第三期 – 重作業期:1〜2週間程度、睡眠時間以外はほとんど何かの屋外活動をしているという生活にする。なお現代では適時休憩をとるように指導するところもある。
- 第四期 – 生活訓練期:1週間〜数週間程度、学校や職場へ通いながら日常生活に戻れるよう社会生活の準備に当てられる。
第1回公認心理師試験に出題
日本で開発された心理療法について、正しいものを2つ選べ。
- 森田療法における入院療法では、最初の1週間は終日横になったままで過ごす。
- 森田療法では、不安を「あるがままに」受け止めた上で、不安が引き起こす症状の意味や内容を探求していく。
- 内観療法における集中内観では、指導者を含め他人と一切話をしてはならない。
- 内観療法では、「してもらったこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけたこと」及び「して返したいこと」という4項目のテーマが設定されている。
- 動作法では、心理的な問題の内容や意味を心理療法の展開の主な要因としては扱わない。
解答
①、⑤
第1回公認心理師試験に出題
森田療法について、正しいものを1つ選べ。
- 「精神相互作用」の過程を重視する。
- 創始時に多く適用された対象は、統合失調症であった。
- あるがままに受け入れるアプローチは、「身調べ」に由来する。
- 原法の絶対臥褥(がじょく)期では、読書は行ってもよいとされる。
- 「ヒポコンドリー性基調」とは、注意が外界に向けられた他者に敏感である状態をいう。
解答
①
森田療法は、「神経症」を対象とした。人は、注意と感覚の悪循環(精神交互作用)を起こすことで、益々不安になると考えた。絶対臥褥期は、食事・洗面・トイレ以外の一切を行わない。ヒポコンドリー性基調とは、いたずらに病苦を気にする精神的基調のこと。
森田療法は、「神経症」を対象とした。人は、注意と感覚の悪循環(精神交互作用)を起こすことで、益々不安になると考えた。絶対臥褥期は、食事・洗面・トイレ以外の一切を行わない。ヒポコンドリー性基調とは、いたずらに病苦を気にする精神的基調のこと。
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