世の中には、様々な心理系資格があります。
臨床心理士、認定心理士、産業カウンセラー、学校心理士、臨床発達心理士などなど
100以上の資格が日本には存在。
また資格でなくとも、スクールカウンセラーなど業務上の呼称もあり、少しややこしいですね。
ようやく、国家資格として、公認心理師がうまれ
来年度、第一回目の資格試験が行われようとしています。
それでは、こころの専門家とは一体何なのでしょうか。
ここでは、実際に人と関わっていく、臨床家について書いていきたいと思います。
鑪(2000)は,心理臨床家を,「大学や大学院で心理学その他の関連科学を学び,心理学的手法を使って,精神病院や児童相談所などの心理学的・福祉的領域で働いている人たちである」とし,さらに,精神科病院,大学病院の精神科,大学の心理教育相談室,総合病院の外来,児童相談所,家庭裁判所,少年鑑別所その他いろいろな所で実際にクライエントと接している人たちであるとしている。
東山(2002)は,心の専門家である臨床心理士が行う臨床心理行為とは,医療行為と同じように,具体的意義を法律で定めることはできず,ある行為が臨床心理行為に該当するかどうかは,社会通念で決めるほかないと主張している。その上で現在は,財団法人日本臨床心理士資格認定協会が設定している,臨床心理士の業務方針が,臨床心理行為の中核をなしているが,臨床心理士に対する社会的要請に応じてその範囲も変化していくと述べている。臨床心理行為とは,「臨床心理士の専門的知識や技能を必要とする,心が関わる行動に対する援助活動を指す」とし,具体的には,「心理療法,心理面接,心理相談,心理検査,心理査定,心理的地域援助活動などである」としている。
参考・引用
鑪幹八郎・名島潤慈 2000 新・心理臨床家の手引き 誠信書房
東山紘久 2002 心理療法と臨床心理行為 太洋社
今のところ、学んで実践してれば
カウンセラーやこころの専門家を名乗ることができるというのが現状です。
クライエントとなるみなさんが、専門家と言われる人たちを、どのような目的で必要とし、利用していくか
ということが大事になってくると思います。
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