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「学校のニーズ」は大切だが、そればかり気にしているスクールカウンセラーに価値はない

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スクールカウンセラーが学校で働き始める際に、

初期段階から継続して行い続ける重要なことの一つに

「学校のアセスメント」がある。

学校アセスメントに必要な情報はあげればきりがない。

在籍児童生徒数、教員の数、クラスの数、特別支援学級の有無、教員の意識、管理職の意識、特別支援教育への理解

部活の数と種類、学校教育理念、地域性、教育相談理解、QU結果、学力、児童生徒の雰囲気、学級崩壊の有無、

生徒会活動の様子、キーパーソン、管理職の影響力、要保護・準要保護家庭、校務分掌、不登校児童生徒数、

設備環境などなど・・・

その中の一つに、「学校のニーズ」というものがあります。

 

かつてもいまも、多くのSCは外部性を持った専門家で、言い換えれば「お客様」です。

週1回程度の勤務では、お客様状態から脱却することはほとんど不可能で、

学校が提示してくるニーズにこたえて、カウンセリング業務に従事することが仕事でした。

 

しかし、常勤化の流れが大きくなり、一つの学校に常駐することができるような体制づくりが

少しずつですが、全国的に広がりを見せています。

 

その中で、学校のニーズをあたかも、学校に必要なものを捉えて働くと

学校組織の一員となりすぎて、本当に必要なものを見失い、重要な問題につながる可能性もあります。

重要な問題とは、いじめから発展した自死や教職員の不祥事、虐待等がそれにあたります。

 

教師と同じ目線、同じ立場、同じ困り感では、見落としてしまうことがあるからこそ

外部性という専門性が大事にされてきたのであり

常勤化されたとしても、その重要度に変わりはありません。

 

学校が求めていること≠学校に必要なこと

 

このことをいつも念頭に置いて働かなければいけません。

学校のニーズは、学校アセスメントに必要な情報の一つにすぎないのです。

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