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精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM- 5 )
DSMは、2013年に改定された。
- 多軸診断システムからディメンション診断(多元的診断)という方法に移行。多軸診断とは、患者を多面的に診断していこうとするシステム。それに対して、ディメンション診断とは各疾患のスペクトラム(連続体)を想定して、各疾患・症状の重症度(レベル)を「パーセント表示」で示そうとするもの。
- DSMー5の日本語版では、「障害」を「症」に変えることが提案された
- 発達障害に関連する概念の統合や名称変更が大幅に行われた。
- ICDとの互換性が重要視され、各疾患・症状群に対応コードが記載されている。
平成27年度臨床心理士資格試験に出題
正しいものの組み合わせを選ぶ問題。
A.多軸システムが使われなくなり、診断軸を用いない記載方法となった。◯
B.「障害」を「症」に変えることが提案され、たとえば「パニック症/パニック障害」と記載されるようになった。◯
C.「自閉症スペクトラム症(ASD)」にまとめられていた診断は、「自閉性障害」「アスペルガー障害」「特定不能の広汎性発達障害」に分けられた。
D.各疾患の分類においてICDとの整合性は考慮されなくなり、DSMの独自性が優先されるようになった。
平成28年度精神保健福祉士国家試験に出題
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM- 5 )に関する次の記述のうち,正し いも のを 1 つ選びなさい。
1 .作成したのは世界保健機関(WHO)である。
2 .精神障害を内因性,心因性という名称で分類している。
3 .身体疾患の診断基準も掲載している。
4 .多軸診断システムを用いている。
5 .操作的診断基準によって診断する。◯
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