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問1 個人情報の保護に関する法律における「要配慮個人情報」に該当するものを1つ選べ。
- 氏名
- 掌紋
- 病歴
- 生年月日
- 基礎年金番号
要配慮個人情報とは、「本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪 の経歴、犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報」のことである。
選択肢の中で該当するものは、③となる。
問2 心理支援におけるスーパービジョンについて、最も適切なものを1つ選べ。
- 最新の技法を習得することが主な目的である。
- スーパービジョンの対象にアセスメントは含まれない。
- 異なる領域の専門家の間でクライエントの支援について話し合われる。
- スーパーバイジーの心理的危機に対して、スーパーバイザーはセラピーを行う。
- スーパーバイジーには、実践のありのままを伝える自己開示の姿勢が求められる。
①最新の技法を習得する際に、その技法や分野における熟達者にSVを受けることはあるが、一般的に「最新の技法を習得すること」が主な目的とは言えない。
②は論外。ケースを出しながらSVを受けるときは、そのケースのアセスメントは必須となる。
③これは、コンサルテーションの説明。
④副次的な効果で、SVによってスーパーバイジーの心理的危機が軽減されることはあっても、治療的介入は、SVの目的ではない。
問3 障害者の職業生活における自立を図るため、雇用、保健、福祉、教育等の関係機関との連携の下、障害者の身近な地域において就業面及び生活面における一体的な支援を行い、障害者の雇用の促進及び安定を図ることを目的とする施設として、最も適切なものを1つ選べ。
- 就労移行支援事業所
- 精神保健福祉センター
- 障害者職業総合センター
- 障害者就業・生活支援センター
- 国立障害者リハビリテーションセンター
①就労移行支援事業所
就職を目指す障害者に対し、職業訓練及び就職支援を行う通所型福祉サービス施設
②精神保健福祉センター
地域住民の精神的健康の保持増進、精神障害の予防、適切な精神医療の推進から、社会復帰の促進、自立と社会経済活動への参加の促進のための援助を行う
③障害者職業総合センター
障害者職業センターの運営、職業リハビリテーションに関する研究、技法の開発及びその成果の普及等を行う
④障害者就業・生活支援センター
障害者の職業生活における自立を図るため、雇用、保健、福祉、教育等の関係機関との連携の下、障害者の身近な地域において就業面及び生活面における一体的な支援を行い、障害者の雇用の促進及び安定を図ることを目的として、全国に設置されている。
⑤国立障害者リハビリテーションセンター
障害のある人々の自立した生活と社会参加を支援するため、医療・福祉サービスの提供、新しい技術や機器の開発、国の政策に資する研究、専門職の人材育成、障害に関する国際協力などを実施している
問4 高い目標を立て、それを高い水準で完遂しようとする動機として、 最も適切なものを1つ選べ。
- 親和動機
- 達成動機
- 外発的動機
- 生理的動機
- 内発的動機
動機づけを参照。
問7 観察法のチェックリスト法による 2 人の評定の一致の程度を表す指標として、最も適切なものを1つ選べ。
- α 係数
- γ 係数
- κ 係数
- φ 係数
- ω 係数
α (アルファ)係数
リー・クロンバックによって開発。クロンバックのα係数と呼ばれることもある。測定の信頼性(特に内的一貫性)を表す指標。
γ (ガンマ)係数
量的な2変数間の相関の強さを示す指標。
κ(カッパ) 係数
質的データ(カテゴリカルデータ)に対して2つの検査結果の一致度合いを評価する指標。
φ (ファイ)係数
列のクロス集計表における行要素と列要素の関連の強さを示す指標。
ω (オメガ)係数
α係数に似た信頼性の指標で、内的一貫性を表す信頼性の指標。
問 8 ヒューリスティックスの説明として、適切なものを1つ選べ。
- いくつかの具体的事例から一般的、普遍的な法則性を結論として導く手続のことである。
- 外的な事象をもとに内的なモデルを構成し、その操作により事柄を理解する手続のことである。
- 一連の手順を正しく適用すれば、必ず正しい結果が得られることが保証されている手続のことである。
- 現在の状態と目標とする状態を比較し、その差異を最小化するような手段を選択していく手続のことである。
- しばしば経験から導かれ、必ずしも正しい結果に至ることは保証されていないが、適用が簡便な手続のことである。
ヒューリスティックスについては、こちらを参照。
問 9 子どものディスレクシアの説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- 知的能力障害(精神遅滞)を伴う。
- 生育環境が主な原因となって生じる。
- 文字の音韻情報処理能力に問題はない。
- 読字と同時に、書字にも障害がみられることが多い。
- この障害のある人の割合は、言語圏によらず一定である。
問10 R. S. Lazarus と S. Folkman によるトランスアクショナルモデル 〈transactional model〉の説明として、適切なものを1つ選べ。
- パニック発作は、身体感覚への破局的な解釈によって生じる。
- 抑うつは、自己・世界・未来に対する否定的な認知によって生じる。
- 無気力は、自らの行動と結果に対する非随伴性の認知によって生じる。
- ストレス反応は、ストレッサーに対する認知的評価とコーピングによって決定される。
- 回避反応は、レスポンデント条件づけとオペラント条件づけの原理によって形成される。
トランスアクショナルモデルを参照。