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問1 要支援者と公認心理師の関係について、適切なものを1つ選べ。
- 心理療法の面接時間は、要支援者のニーズに合わせてその都度変えるのが良い。
- 投薬が必要となり、精神科に紹介したケースも、必要であれば心理的支援を継続する。
- 知らない人に対して気後れして話ができないという友人の母親のカウンセリングを引き受ける。
- 大学附属の心理相談室で新規ケースのインテーク面接を行う場合、受理するかどうかは自分一人で決める。
- 学校内で自殺者が出た場合の緊急介入時には、事実を伝えるのは亡くなった生徒と親しかった少数のみに限定するのが原則である。
解答
②
支援者としての基本的な姿勢や枠組みの問題。必要であればと書かれていることがポイント。必要であれば、主治医等と連携して、心理的支援を行うことは適当である。
問2 統合失調症の症状が増悪したクライエントへの公認心理師の介入について、適切なものを1つ選べ。
- 症状増悪時は、心理的支援を行わない。
- 幻聴に関して、幻覚であることを自覚させる。
- 緊張病性昏迷では、身体管理が必要となる可能性があることを家族に伝える。
- 作為体験によるリストカットは、ためらい傷程度であれば特に緊急性はない。
- 服薬を拒否するクライエントに対して、薬は無理に服薬しなくてよいと伝える。
解答
③
緊張病を参照。
問3 自殺予防や自殺のリスク評価について、正しいものを1つ選べ。
- 文化的・宗教的な信条は、自殺のリスクに関連しない。
- 自殺念慮に具体的な計画があると、自殺のリスクが高い。
- 家族や身近な人に自殺者がいても、自殺のリスクが高いとは言えない。
- 自殺予防のための情報提供などの普及啓発は、自殺の二次予防として重要である。
- 自殺手段や自殺が生じた場所について繰り返し詳しく報道することは、自殺予防になる。
解答
②
SADPERSONSスケールや自殺行動等も参照のこと。
問4 ある医療機関で入院患者が自殺し、3日後に同じ病棟の患者が続けて自殺した。この病棟における自殺のポストベンションについて、最も適切なものを1つ選べ。
- 第一発見者のケアを優先する。
- 患者の担当以外の病棟スタッフは対象にならない。
- 自殺の原因を特定し、病棟の問題を解決することが目的である。
- 入院患者と医療スタッフが当該自殺に関する率直な感情を表現する機会を設ける。
- 守秘義務のため、亡くなった患者と親しかった他の患者には自殺について伝えない。
解答
④
自殺予防を参照のこと。
問5 遊戯療法と最も関係が深い人物として、正しいものを1つ選べ。
- A. Ellis
- A. Freud
- A. T. Beck
- H. A. Murray
- J. B. Watson
解答
②
A. Ellis(アルバート・エリス)は論理療法
A. Freud(アンナ・フロイト)は遊戯療法
A. T. Beck(アーロン・ベック)は認知療法
H. A. Murray(ヘンリー・マレー)はTAT(主題統覚検査)を開発
J. B. Watson(ジョン・ワトソン)は行動主義心理学
問6 奥行きの知覚における両眼性の手がかりとして、正しいものを1つ選べ。
- 陰影
- 輻輳
- 重なり
- 線遠近法
- きめの勾配
解答
②
近くを見るときに両眼が寄ることを輻輳(ふくそう)と呼ぶ。他は全て、単眼手がかりである。
問7 統計的仮説検定の説明として、正しいものを1つ選べ。
- t検定では、自由度が大きいほど、帰無仮説上の上側確率に基づく棄却域の限界値は小さい。
- 2つの条件の平均に有意な差が認められない場合、それらの平均には差がないと言える。
- K.Pearsonの相関係数が0.1%水準で有意であった場合、2つの変数間に強い相関があるといえる。
- 対応のない2群のt検定では、各群の標準偏差が大きいほど、有意な差があるという結果が生じやすい。
- K.Pearsonの相関係数の有意性検定では、サンプルサイズが小さいほど、有意な差があるという結果が生じやすい。
解答
①
②第二種の過誤がある。
③有意水準は、相関の強さを示しているわけではない。
④標準偏差が小さいほど、検定力が高くなり、有意差が出やすくなる。
⑤サンプルサイズが大きいほど、有意差が出やすくなる。
問8 心理学の実験において、「XがYに及ぼす影響」の因果的検討を行うとき、正しいものを1つ選べ。
- Xを剰余変数という。
- Yを独立変数という。
- 研究者があらかじめ操作するのはYである。
- Xは、値又はカテゴリーが2つ以上設定される。
- 結果の分析には、XとYの相関を求めるのが一般的である。
解答
④
問9 100gの重さの知覚における弁別閾を測定したところ10gであった。この時に予測される400gの重さの知覚における弁別閾として、正しいものを1つ選べ。
- 2.5g
- 10g
- 13.01g
- 20g
- 40g
解答
⑤
問10 E. C. Tolmanは、ラットの迷路学習訓練において、訓練期間の途中から餌報酬を導入する実験を行っている。この実験により明らかになったこととして、最も適切なものを1つ選べ。
- 回避学習
- 観察学習
- 初期学習
- 潜在学習
- 逃避学習
解答
④
潜在学習とは、報酬なしの時期に潜在的に進行していた学習が、報酬によって顕在化する学習形態。
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