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前回、初心スクールカウンセラーがやりがちなこと「専門性の押し売り」
がなかなかの反響だったので、その続編?を書きたいと思います。
学校によって、ニーズは様々なので、もちろん求められたものについては
おかしいと思う内容でない限り、応えていくことがベターだと思います。
最初から、学校側がニーズを示してくれたり、初心SCにも関わらず
使ってくれようとすることは、非常にありがたいですが、そういう学校ばかりでないことも事実です。
では何をするのか?
前回は、「専門性の押し売り」ではなく「可愛さの押し売り」をしましょうと言いましたが
つまり、専門性ではなく「人間性」を知ってもらうことが大事です。
というより、人との関係の中で、そんなことは当たり前のことなのですが
SCと教員という違った専門職の連携や協働となると
自分の専門性を前面に押し出さなきゃいけないと思ってしまうんですよね。
先生は、同僚であり、相談者でもあるので、
どうしても、専門性の部分で繋がろうとしがちですが
それのバランスを間違えるとうまく繋がれません。
学校で働いていると、旅行会社や生命保険の営業が結構来ます。
それらの営業は若い人が多く、仕事中の職員室に入るのには
大変な勇気がいると思いますが、頑張って入ってきます。
名刺だけでの紹介ではなく、自分が大学生の時にどんなことをしていたかなど
自己アピールの紹介文を書いてきて、置いていく人もいます。
SCが営業をかけられることは少ないのですが
忙しい先生たちに、冷たく対応される姿を見ていますが
それでもめげずに、また違う週にきたりしてます。
結果的に、その熱意や人間性を買われて(決して、専門性ではない)
修学旅行を任せられりしています。
経験や専門性を買うのであれば、ベテランが一番。
特に、会社の営業なんて、別にその新人と契約する必要なんてないんです。
けれど、SCは一人。
使えなくても、委員会に変えろ!と言っても、よっぽどのことがない限り
変わることはありません。
自分はどんな人間なのか、それを少しずつ知ってもらうこと。
それが基本です。
心理という新しい風を入れることばかりを考えるのではなく、
相談室の整備をしたり、掲示板を利用して紹介したり、
SCだよりを出したり、子どもたちと一緒に掃除をしたり。
自分は若い時はいつも、
SCだより以外に、自己紹介シートを先生がたにのみ出していました。
自分の来校予定日も添えて。
そこには出身地や年齢、趣味、これまでどんなことをしてきてきたかなど。
人間性の後に、専門性です。
順番を間違えないようにしましょう。
そして、人間性ばかりだしすぎて、
SCとして機能できなくなるくらい、枠組みを緩くすることもまた違います。
慌てず、ゆっくり、自分のバランスのいい着地点を見つけていきましょう。
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