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心理社会的発達理論とは
ライフスタイルで分けた8つの発達段階は、2つの対立する解決への方向付けの争い(葛藤)によって特徴付けられている。
1.乳幼児期 : 基本的信頼 対 基本的不信 希望
2.乳児期初期: 自律性 対 恥,疑惑 意志
3.遊戯期 : 自主性 対 罪悪感 目的
4.学童期 : 勤勉性 対 劣等感 適格
5.青年期 : 同一性 対 同一性混乱 忠誠
6.前成人期 : 親 密 対 孤立 愛
7.成人期 : 生殖性 対 停滞 世話
8.老年期 : 統 合 対 絶望,嫌悪 英知
現任者講習会テキスト
ライフサイクル論であるが、エリクソンは人生を8つの発達段階に区分し、それぞれにおける発達課題(心理社会的危機)を仮定している。
1 乳児期:授乳を始め養育者から世話を受ける中で、自他への基本的信頼感を形成する時期である。アタッチメントを通して、自己と社会性発達の土台を形成する時期とも言える。
2 幼児期前期:排世などの身辺自立の必要に迫られる中、自律性の感覚を身につける時期である。自己意識、自己評価などが生じ始める時期でもある。
3幼児期後期:言語や認知機能の発達が著しく進む中、他者と協調しつつ、好奇心に従っていかに外界を探索し得るか、そこでの積極性が課題となる 。心の理論など、自他に関する心的理解の発達が本格化する時期でもある。
4 児童期:心身発達が一旦安定する中、学業など の社会的に価値づけされたものに、いかに高い動機づけをもって取り組み得るか、そこでの勤勉性が課題となる。周囲からの社会的承認に敏感になる時期とも言える。
5 思春期・青年期:積極的な役割実験を行う中で、自己同一性をいかに確立し得るか、実生活に即して言えばライフコースに関わる自己決定をいかに首尾よくなし得るかが課題となる。
6 成人期前期:自己同一性を基盤として、いかに異性との聞に成熟した信頼関係を築き得るか、そこでの親密性が課題となる。
7 成人期後期:自身の子どもあるいは自身よりも年下の世代をいかに育み得るか、そこでの生成継承性(世代性)が課題となる。
8老年期:自身の人生を正負両面合わせて、いかに整合的にふり返り得るか、そこでの自我統合が課題となる。
平成28年度介護福祉士国家試験に出題
平成27年度精神保健福祉士国家試験に出題
次のうち、エリクソン(Erikson, E.)による発達理論における、成人期初期(young adult)の発達課題として、正しいものを1つ選びなさい。
1.「基本的信頼」 対 「基本的不信」
2.「自律性」 対 「恥・疑惑」
3.「勤勉性」 対 「劣等感」
4.「同一性」 対 「同一性拡散」
5.「親密」 対 「孤立」◯
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