SCには、外部性という専門性がある。
学校外から派遣される専門家ということで、学校に溶け込みすぎず、一定の距離があるために、相談がしやくすくなるというもの。
学校組織の一員となると、教職員自身も、職場の人間関係について相談しにくかったり、児童生徒や保護者も、教職員に話したことが筒抜になっているのではないかと思い、相談に抵抗が増す。
そのため、あえて非常勤という形をとり、月に数回、あるいは週に1、2回といった頻度で学校を訪問するという形態をとっていた。
しかし、現在のSCは、常勤化の流れになっており、これまでのSCの勤務形態が見直されつつある。
学校現場に受け入れられはじめたSCは、学校側の期待も大きくなり、今までの勤務回数に不満があがるようになってきた。
また、チーム学校ということを考えたときに、そのような低頻度では、チームの一員とはなりにくい。
常勤化の流れはとめようもないが、それは非常勤のSCが即座にいなくなるという話ではない。
予算の関係もあり、非常勤と常勤のSCが共存していくということが、しばらくの間続いていくと思われる。
そんな中、常勤化するSCに突きつけられる問題の一つとして、外部性確保の困難さがある。
常勤化すると、学校職員のひとりとして位置付けされやくすなり、外部から来ている人間であると思われることが少なくなっていく。
当然のように飲み会に誘われ、あるいは、プライベートでの繋がりも求められることもある。
しかし、時には教職員自身の悩みを聞くこともあり、それが職員同士の人間関係に起因することも少なくない。
外部性の維持は、こういった理由から、一定維持しなければいけないものであると考える。
個人やあるグループと関係性を深めることは、他の人やグループが相談できにくくなるからである。
それでは、常勤SCでは、外部性の確保は難しいのだろうか
そんなことはない。
要は、SC自身がどれほどの自覚をもって、枠を守っていくかである
具体的な手段は以下のようなもの
- プライベートの関わりの線引き
- 勤務時間の枠を守り、過度に残業をしない
- 配置されている学校にとどまりすぎず、適度に出張をする(家庭訪問や校区内小学校など)
- SCの専門性を高め続ける
- 敬語で話す
- 身だしなみを整え、プライベートと服装を分ける
- 偏ることなく、様々な教職員と関わる
- 話の中身に気をつける(恋愛の話をすすぎない)
- 暇そうにしすぎない
- いつでも話せる人ではなく、重要な時に話せる人を目指す
などなど
非常勤と常勤のSCは、こころがけることも違ってくる
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