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自殺予防とは
自殺予防は、プリベンション(prevention:事前対応)、インターベンション(intervention:危機介入)、ポストベンション(postvention:事後対応)の3段階に分類される。
プリベンション(prevention:事前対応)
preは事前という意味。プリベンションとは、啓発活動や自殺予防教育等を行い、自殺が起きるのを事前に予防することをいう。
インターベンション(intervention:危機介入)
interは中、間という意味。インターベンションとは、自殺の危機がせまっている自殺未遂者などに対して行う、危機介入のこと。
ポストベンション(postvention:事後対応)
postは事後という意味。ポストベンションとは、自死遺族支援など、遺された人々に対しての心理的支援等をいう。対象者となり得るのは以下のような人々である。
- 強い絆があった人
- 精神疾患にかかっている人
- これまでに自殺を図ったことがある人
- 第一発見者、搬送者
- 自殺が起きたことに責任を感じている人
第5回公認心理師試験に出題
職場における自殺のポストべンションとして、不適切なものを 1 つ選べ。
- 必要に応じて専門職員による個別相談の機会を与える。
- 集団で行う場合には、関係者の反応が把握できる人数で実施する。
- 自殺の原因になったと推測される人間関係を含め詳細まで公にする。
- 強い心理的ショックを経験した直後の一般的な心身の反応について説明する。
解答
③
第3回公認心理師試験に出題
問4 ある医療機関で入院患者が自殺し、3日後に同じ病棟の患者が続けて自殺した。この病棟における自殺のポストベンションについて、最も適切なものを1つ選べ。
- 第一発見者のケアを優先する。
- 患者の担当以外の病棟スタッフは対象にならない。
- 自殺の原因を特定し、病棟の問題を解決することが目的である。
- 入院患者と医療スタッフが当該自殺に関する率直な感情を表現する機会を設ける。
- 守秘義務のため、亡くなった患者と親しかった他の患者には自殺について伝えない。
解答
④