オペラント条件づけとは
報酬や罰(嫌悪刺激)により、行動が増えたり(強化)、減ったり(弱化)すること。
オペラント条件づけ | ||||
行動の方向性 | 強化 | 弱化 | ||
行動随伴性 | 正の強化
正の強化子↑ |
負の強化
負の強化子↓ |
正の弱化(罰)
負の強化子↑ |
負の弱化(罰)
正の強化子↓ |
例 | 褒めたら勉強をするようになった | けなすのをやめたら勉強するようになった | けなしたら勉強をしなくなった | 褒めるのをやめたら勉強しなくなった |
部分強化効果(間欠強化効果)とは
毎回強化子(報酬などの刺激)を与える連続強化よりも、ときどき強化子を与える部分強化(間欠強化)の方が学習の消去(抑制)が起こりにくい(消去抵抗が大きい)こと。
オペラント条件づけによる行動療法
トークン・エコノミー | 特定の行動を増やしたり強化するためにトークンと呼ばれる報酬を与え、報酬が一定量たまったら、より具体的な報酬を与える方法。 |
シェイピング | 目標となる行動をスモールステップに分けて、達成感を得ながら目標に到達する |
セルフモニタリング | 自分の行動を記録し、振り返る |
タイムアウト | 望ましくない行動が起こったら、その刺激から遠ざける |
第5回公認心理師試験に出題
行動の学習について、正しいものを 1 つ選べ。
- 古典的条件づけでは、般化は生じない。
- 味覚嫌悪学習は、脱馴化の典型例である。
- 部分強化は、連続強化に比べて反応の習得が早い。
- 危険運転をした者の運転免許を停止することは、正の罰である。
- 未装着警報音を止めるためにシートベルトをすることは、負の強化である。
解答
⑤
第1回公認心理師試験(追加試験)に出題
オペラント条件づけで、逃避学習や回避学習を最も成立させやすいものとして、正しいものを1つ選べ。
- 正の罰
- 負の罰
- 正の強化
- 負の強化
解答
④
第1回公認心理師試験に出題
オペラント行動の研究の基礎を築いたのは誰か。正しいものを1つ選べ。
- A.Adler
- B.F.Skinner
- E.C.Tolman
- I.P.Pavlov
- J.B.Watson
解答
②
A.Adler:個人心理学(アドラー心理学)を創始。
B.F.Skinner:オペラント条件づけの名付け親。
E.C.Tolman:新行動主義心理学の代表格。
I.P.Pavlov:「パヴロフの犬」という有名な実験を行った。
J.B.Watson:行動主義心理学の創始者。
A.Adler:個人心理学(アドラー心理学)を創始。
B.F.Skinner:オペラント条件づけの名付け親。
E.C.Tolman:新行動主義心理学の代表格。
I.P.Pavlov:「パヴロフの犬」という有名な実験を行った。
J.B.Watson:行動主義心理学の創始者。
条件づけについて正しいものを1つ選べ。
- 貨幣やポイントを強化子とした条件づけを二次条件づけと呼ぶ。
- 古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する。
- オペラント条件づけによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準と呼ぶ。
- 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗が強い。
- 古典的条件づけにおいては、逆行条件づけは順行条件づけよりも条件反応の獲得が良好である。
解答
③
- 貨幣やポイントを強化子とした条件づけはトークンエコノミー法。
- 古典的条件づけは、条件刺激と無条件刺激の連合により、反応が変化することをいう。
- オペラント条件づけによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準と呼ぶ。
- 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗が強いというのは逆。
- 古典的条件づけにおいては、逆行条件づけは順行条件づけよりも条件反応の獲得が良好であるは逆。
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