名古屋市、思い切りました。以下は、朝日新聞デジタルの記事全文です。
名古屋市教育委員会は5日、全市立小学校で実施している部活動を2020年度限りで廃止する方針を表明した。教員の長時間労働が問題になるなか、現場の負担軽減を図る。21年度以降は、教員が携わらない形で何らかの活動を続けるという。
この日の市議会本会議で、鵜飼春美氏(名古屋民主)の質問に杉崎正美教育長が答弁した。市教委によると、市立小の部活動は少なくとも40年以上前から実施してきた。現在は市立の全261校で、サッカーや野球、バスケットボール、合唱などの活動がある。
顧問は教員が務めているが、土曜や日曜の試合の引率や、経験がない競技を指導する場合もあり、負担が大きくなっているという。外部に指導を委託しているのは13校にとどまり、現場の校長らから部活動の廃止を求める声が上がっていた。杉崎氏は答弁で「課題の多様化による教員の多忙化に伴い、教材研究や自己研鑽(けんさん)の時間の確保が急務になっている」と述べた。
市教委の担当者は「教員の多忙化解消は喫緊の課題で、まずは廃止の必要があった。廃止後も子どもたちの運動や文化に接する機会を確保できるよう検討する」と話す。中学校の部活動は廃止せず、外部指導員の拡充を目指す。(関謙次)
朝日新聞デジタル 関謙次 2018年3月5日12時15分
まずは廃止して、それから考えようじゃないか!
というこの考え好きです。
今回は市立小学校ですが、中学校についても、同様の流れになっていくでしょう。
もう、部活で子どもたちを締める時代でもなくなってきてますからねー。
子どもたちの質も変わってきてます。
「課題の多様化による教員の多忙化に伴い、教材研究や自己研鑽(けんさん)の時間の確保が急務になっている」
これについては、建前で言っている部分もあるかもしれませんが、本当に重要なことはここではなく
子どもたちとの対話の時間が減っているということ。
子どもたちに教育をする上で、最も壁になることが、「多忙感」だと思います。
この「感」という言葉がとても大事で、
人の話を真剣に聴くことって、
「ちょっと暇やなぁ・・・」と思うくらいの心のゆとりが必要なんです。
(明日の授業の教材研究と、今日の交換ノートのチェックと、月末のテストづくり・・・
あ、それから、明日は単元テストもあった!!)
頭の中で、こんなことを考えていたら、目の前の子どものことなんて、考えれなくなります。
放課後の教室で、日が落ちてくるくらいまで、担任の先生と話したり、
昼休みに、全力で先生とドッジボールしたり、鬼ごっこしたり。
そんな時間って、本当に特別な時間なんですよね。
子どもたちって、そういう授業以外の時間で、先生の違う一面を見ることを
とても楽しみにしているんですよ。
教師以外にも、毎日忙しくしている社会人はいっぱいいると思います。
けど、会社員と、教師は違いますからね。
そこと比べると、歪んできます。
要は、学校教育に、教師に、みなさんがなにを求めるのかということです。
起きている時間は、親と過ごすよりも、教師たちと過ごす時間の方が長いんです。
「いい授業をして、学力をあげてほしい」もちろんそうですね。
「部活動で、県大会優勝させてほしい」そういう声もあると思います。
けど、果たしてそれが一番でしょうか?
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