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児童養護施設

児童養護施設とは

保護者のいない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所後の自立のための援助を行う。

児童福祉法第四一条

児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童、その他養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。

児童養護施設で行われる様々なケア活動

アドミションケア:admission care(入所ケア)

児童養護施設に入所する前の準備。施設に入所する前に生活リズムを整え、施設の見学や宿泊体験を行う。

インケア:in care(生活ケア)

施設に入所した子どもたちの日々の生活を支える。児童養護施設職員の主な仕事であり、子どもたちの心身が健やかに成長できるように様々な支援を行う。

リービングケア:leaving care(退所ケア)

施設を退所する前の準備期間に行う支援。退所後の生活を想定した準備や、必要に応じて一人で生活する練習を行う。

アフターケア:after care(退所後ケア)

施設を退所した子どもたちのへの支援。退所後の生活や仕事の悩み相談にのり、退所後の生活が安定することを支援する。

第5回公認心理師試験に出題

4歳の男児A。Aの養育は精神障害のある母親Bが行っていた。 1歳6か月時の乳幼児健診では、発語がなく、低体重で、臀(でん)部がただれていた。母子で自宅に閉じこもり、Bが不調のときは、Aは菓子を食べて過ごした。ある時、Aに高熱が続くため、小児科を受診したところ、感染症が疑われた。一方、う歯(虫歯)が多数あり、発語も乏しく低栄養状態もみられたため、児童相談所に通告された。Aの一時保護が医療機関に委託され、Aは入院加療となった。Aの入院中にBの精神症状が増悪したために、Aは、退院後に児童養護施設に入所することになった。入所初期のAへの支援方針として、最も適切なものを 1 つ選べ。

  1. リービングケアを開始する。
  2. 発語を促すために、言語聴覚療法を開始する。
  3. A のプレイセラピーを通して、トラウマ体験の表現を促す。
  4. 歯磨きや整髪、衣類の着脱などの身辺自立を優先して訓練する。
  5. 食事や就寝、入浴など、日課の一貫性が保たれるように工夫する。
解答

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