保存の概念とは
Piaget, J.(ピアジェ)の認知発達段階説の具体的操作期(7〜11歳)獲得できる概念。
保存課題という課題で、保存の概念を獲得しているかどうかがわかる。
幼い子どもは、見かけの情報に左右されがちだが、保存の概念を理解できると正答できる。
コップ①と②に、それぞれ同じだけの液体を入れたものを子どもに見せ、「どちらのコップにたくさんの液体が入っていますか。それとも同じですか」とたずねる。保存の概念を理解していないと、②の方が、たくさん入っていると答えてしまう。
第1回公認心理師試験に出題
問89 J.Piagetの発達理論について、正しいものを1つ選べ。
- 外界に合わせてシェマを改変する過程を「異化」という。
- 「具体的操作期」になると、速度、距離、時間など変数間の数量的な関係が理解できるようになる。
- 「自己中心性」とは、何事も自分中心に考える幼児期の利己的な心性を表し、愛他心の弱さを特徴とする。
- 積木をサンドイッチに見立てて食べるまねをするような「ふり遊び」は、表象の能力が発達する幼児期の後半から出現する。
- 水を元のコップよりも細長いコップに入れ替えると液面が高くなるが、幼児期の子どもは水の量自体も変化したと考えてしまう。
解答
⑤
平成29年度精神保健福祉士国家試験に出題
ピアジェ(Piaget, J.)の認知発達理論に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 体積や量の保存の概念は、感覚運動期に獲得される。
- 自己中心的な思考は、形式的操作期の特徴である。
- 抽象的な論理的思考は、前操作期に発達する。
- 可逆的な操作は、具体的操作期に可能となる。
- 対象の永続性は、形式的操作期に獲得される。
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