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改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とは
長谷川和夫が作成。認知症患者のスクリーニング目的で使われる。20点以下で、認知症が疑われる。
質問項目
設問①
年齢。正確にいえれば 1 点。2 年までの誤差は正答とする。.
設問②
日時の見当識。 年・月・日・曜日の質問をし、それぞれの正答に1点を与える。
設問③
場所の見当識。自発的に答えられれば 2 点。
正答が出ない場合は、少し待ち、「ここは病院?施設?家?どこですか?」のように問いかけ、正しく選択できれば 1 点。
設問④
3つの言葉の記銘。「これからいう3つの言葉をいってみてください。後でまた聞きますのでよく覚えておいてください」と教示。「桜・猫・電車」あるいは「梅・犬・自動車」のどちらかを使う。一つの言葉に対して1点。
設問⑤
計算。「100 引く7はいくつですか?」と問い、「それからまた7を引くと?」と問い、 正答に対して各1点。最初に躓くと、そこで打ち切り。
設問⑥
数字逆唱。「これからいう数字を逆からいってください」と教示。正答に対して各1点。最初に躓くと、そこで打ち切り。
設問⑦
設問④の遅延再生。「先ほど覚えてもらった言葉をもう一度いってください」と教示。自発的に答えられたら2点。ヒン トを与えて答えられたものには1点。
設問⑧
5つの物品記銘。5つの物を見せ、それを隠し、何があったかをいってもらう。と教示する。正答に対して各1点。
設問⑨
野菜の名前。知っている野菜の名前をできるだけたくさんいってもらう。6 個以上に1点ずつ加算していく。
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平成30年度公認心理師国家試験に出題
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)について、正しいものを2つ選べ。
- 20点以下は認知症を疑う。◯
- 認知症の重症度評価を主な目的とする。
- 図形模写などの動作性検査を含むテストである。
- 野菜の名前を問う問題は知識量を問うものである。
- 言葉の遅延再生問題で自発的な解答がなければヒントを与える。◯