「ハチドリのひとしずく、いま、私にできること」という本を知っていますか?
南米のアンデス地方に伝わるお話で、その話を聞いて感動された辻信一さんが書籍化をされ
日本に紹介されました。
以下が、そのお話全文。とても短いですが、心にグッとくるお話です。
森が燃えていました
森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけはいったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
クリキンディが偉く、他の生き物が悪いということではありません
他の生き物にもそれぞれ逃げた理由があるかもしれません(笑っているものもいましたが)
子どもを守るためや、そもそも生きることでまたどこかで誰かの役に立てる
それぞれの生き物には、それぞれの役割があります
クリキンディは、他の生き物を否定していません
自分ができることをしているだけなのです
クリキンディのちっぽけだけれども、とても勇敢な行動を見て
手伝うものが現れるかもしれません
でも、クリキンディはそのことを行動の目的にはしていません
あくまでも、自分にできることをしているだけなのです