フランクル心理学
Frankl,Victor Emil
ウィーン生まれの精神医学者。第二次世界大戦中ナチスに逮捕され、アウシュヴィッツの強制収容所における体験を著した「夜と霧」は歴史に残る名著と言われている。フロイトによる心身分析理論とアドラーの個人心理学をもとに、精神因性の神経症の治療は、個人にとっての意味や価値、そして責任と自覚を手に入れることによって達成されると考え、実存分析およびロゴセラピーを提唱した。
実存主義心理療法
実存的立場の特徴は、人間存在のあり方、個人の生きる意味や責任を重視する点にある。フランクルは実存分析の立場から動機づけにおける意味への意志を重視し、意味を担うものとして、創造価値、体験価値、態度価値をあげた。人生に独自性の感覚を与える意味と目的を見出せないときに個人は実存的空虚を経験し、これが持続すると実存的欲求不満となり、さらに高じると精神因性神経症となるとした。
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