文化葛藤理論
Sellin,T.(セリン)によって提唱された理論。ある文化を背景に持つ人の行為が、同じ行為を犯罪として規制する別の文化と接触し、葛藤することが、犯罪の原因であると指摘。
①第一次的文化葛藤
質の異なる文化と接触したときに生じる葛藤
②第二次的文化葛藤
文化的な格差によって生じる葛藤
第3回公認心理師試験に出題
問141 16歳の男子A、高校1年生。Aは、友達と一緒に原動機付自転車の無免許運転をしていたところを逮捕され、これを契機に、教師に勧められ、スクールカウンセラー Bのもとを訪れた。Aには非行前歴はなく、無免許運転についてしきりに「友達に誘われたからやった」「みんなやっている」「誰にも迷惑をかけていない」などと言い訳をした。Bは、Aの非行性は進んでいるものではなく、善悪の区別もついているが、口実を見つけることで非行への抵抗を弱くしていると理解した。BがAの非行を理解するのに適合する非行理論として、最も適切なものを1つ選べ。
- A.K.Cohenの非行下位文化理論
- D.Matzaの漂流理論
- E.H.Sutherlandの分化的接触理論
- T.Hirschiの社会的絆理論
- T.Sellinの文化葛藤理論
解答
②
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