学校で働くスクールカウンセラーにとって、永遠のテーマである「守秘義務」
そう。基本的には、永遠のテーマであると肝に命じて、一生考え続けていかなければならないものです。答えなど、あるはずもなく。一つ一つ、全てのケースにおいて、悩み考え続けてください。
それがある意味の答えです。
もし、あなたの周りに、守秘義務について、こうあるべきだと明確に答えるカウンセラーがいたら、その人のことは信用しないほうがいいです。
それは、全てのケースに共通の正答がある!と言っているようなもの。
守秘義務は、ケースごとに変動するもので、アセスメント対象の一つ。正解などない。
けれど、基本を押さえておくと、リスクを回避したり、軽減したりすることはできるはず。
まぁ、参考程度に読んでください。
そもそも、学校現場で、子どもの相談にのることの意味ってなんでしょう。
その子の問題を解決するお手伝いをしたり、楽にすることですよね。
中には、話だけ聞いてほしいという子どももいます。それだけで問題ないケースも多々あります。
しかし、担任の協力を得てクラスに働きかけないといけないことや、保護者の協力が必要なことも多く、スクールカウンセラーが抱えるだけでは、ダメなことも多いのです。
病院や大学相談室、私設相談室とは違うんです。
子ども側が持っている期待を考えないといけないんですよ。
スクールカウンセラーに対して、「秘密を守ってくれる人だ」
という思いのみで相談していると思っているなら、違うでしょってちょっと思っちゃいます。
(この人は、秘密を守ってくれる人だ。ん〜けど、学校にいる人だからな。担任の先生との関係とかどうなんだろう。話をしたら、きっと言っちゃうんだろうな。親にはどうだ?けど、親とか担任とかにも、本当は言った方がいい内容かもしれないし。どうしよう。秘密っぽくしたままにはしてくれるかもしれない。実際、担任は知ってるかもしれないけど、知らない感じで、接してくれるかもしれないけど、そっと見守ってくれるかもしれない。自分では、どうせ直接言えないし。まぁそれでもいっか。話してみないとわからんし)
など、様々な思いを抱えているのではないかな。まぁわかりませんが。
守秘義務は、その子どもがどんな子か、スクールカウンセラーと子どもとの約束(どのことが秘密なのか)や関係性、子どもと親や担任との関係性、スクールカウンセラーと担任との関係性、学校での立ち位置などなど
によって、変動するものですからね。
守秘義務だから言えません一辺倒のスクールカウンセラーは、何もわかっていないのです。
そんなことしている人がいたら、要注意ですよ。
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