SNSで、下記のツイートが拡散されていますね。数字が少し画像と違っていますが。
✔直接暴言を吐かれた人は処理能力が61%、創造性58%落ちる。
✔自分の属しているグループに暴言を吐かれた人は処理能力が33%、創造性39%落ちる。
✔他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけでも処理能力が33%、創造性39%落ちる。
僕は暴言が大嫌い。 pic.twitter.com/lUG367qK7c
— ブルゾンみきお@図解ロジック (@OOHORI_bicycle) February 13, 2018
暴言=言葉の暴力(心理的虐待)の研究は、脳にも影響を与えているという報告結果も出ています。
暴言(心理的虐待)が脳に与える影響
言葉の暴力を対象とした研究では、4-17歳までに保護者から侮辱されたり、暴言を吐かれたりする経験をほぼ毎日受けた18-23歳の男女22人の脳は、そうでない同年代の20人の脳に比べて、大脳半球の側頭葉のなかで聴覚をつかさどる「上側(じようそく)頭回(とうかい)」が左脳で9・2%、右脳では9・9%小さかった。
殊に男性は萎縮の割合が大きく、左脳が15・9%、右脳が13・8%縮んでいた。側頭葉だけでなく、頭頂葉にある言語を理解する部分にも萎縮がみられたという。
言葉の暴力を受けた子は、自分を傷つける言葉そのものを聞こえなくするため、無意識のうちにストレスホルモンが働いて脳を萎縮させているのではないか
暴言だけでなく、性的虐待や体罰(身体的虐待)も、脳への影響がでるという研究結果が出ています。
性的虐待が脳に与える影響
熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授と米ハーバード大の研究チームは、4-17歳までに3回以上の性的虐待を受けた米国人の女子大生(18-25歳)23人と、虐待されたことのない同年代の女子大生14人の脳を比較した。
その結果、大脳半球の後ろ側にある後頭葉の視覚や空間認知をつかさどる「一次視覚野」が、虐待を受けた女子大生の方が14・1%小さかった。思春期を迎える前の11歳までに性的虐待を受けた人の方が、萎縮の割合がより大きかった。
残虐な性的被害を繰り返し受け続けてきた被虐待児たちが、トラウマ的な出来事の詳細な像を「視る」ことを回避した表れではないかと推察できる。
体罰(身体的虐待)が脳に与える影響
子どものころ長期にわたり強い体罰を受けた人は、受けていない人より脳の前頭葉の一部が最大で約19%縮んでいるという研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授(小児発達社会学)が米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた。
究は米国で、4~15歳のころに平手打ちされたり、むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって受けた米国人の男女23人を対象に実施。MRIで脳の断面図を解析したところ、体罰を受けず育った同年代の22人に比べ、感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった。
いずれも、脳の悲しい防衛本能が働いているんですね。
脳が最優先することは、生命維持に関することで、
その宿主を守るためには、脳をも萎縮させてしまうという・・・。
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