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アナザーアイデンティティ 嘘ではない現実

SHOWROOM代表の前田裕二さんが

著書「人生の勝算」で使っていた。セカンドアイデンティティという言葉。

外向きの人格「ペルソナ」

とも、また違う。

 

セカンドアイデンティティという言葉から

最近の子どもたちの様子をみると、なるほどなと思うことがあった。

「セカンド」という言葉に止まらず

現代の子どもは、

オリジナルアイデンティティ=本来のアイデンティティ

アナザーアイデンティティ=また別のアイデンティティ

というものを持っているのかもしれない

アナザーアイデンティティが複数あってもおかしくはない

 

アイデンティティがアイデンティティと言えるまでに育つには

その受け皿が必要だと思うが

その受け皿が、今の世の中にはある。

 

SNSやライブストリーミング、オンラインゲームなどの発達によって

現実世界だけではなく、仮想空間やオンライン上でのコミュニケーションが

とれるようになってきた。

 

Twitterでも、多くの子どもたちが、「本アカ」「裏アカ」を持っており

表の顔と裏の顔というものを使い分ける。

表や裏といった単純なものだけではない

 

自分の中にある、顕示欲や表現欲求が、現実世界では発揮する機会や勇気がなく

オンラインを利用し、その欲求を昇華させる。

オンラインには、その受け皿がある。

 

FacebookやLINE、Instagramは

実名を使ったり、リアルな知り合いとのコミュニケーションに使われるので

オリジナルアイデンティティに近いものとなっているが

 

アバターを利用するSNSやオンラインゲームでは

自分の匿名性が守られているため

他の人格になりきることができる

その中で、自分の承認欲求が満たされていき

アナザーアイデンティティを構築していく

 

「うちの子は、よく嘘をつくんです」

と、困っている保護者がいうことがあるが

それは、もはやぼくたちが知っている「嘘」とはちがい

その子たちが持っている、アナザーアイデンティティなのかもしれない

 

常に、自分の常識を疑い続けないと、この仕事やってられない

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