注意欠如多動性障害/注意欠如多動症〈AD/HD〉とは
発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性がある。多動性−衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もある。主要な症状は以下の3つ。
- 注意集中が難しい
- 多動・落ち着きがない
- 衝動的。思いついたら行動に移してしまう
発達的な個性の場合だけでなく、環境条件が悪い場合にも同様の状態像を見せる。薬物療法が著効する場合もある。
その特性からある程度発達し、社会的行動が表出してから、家庭や社会場面での適応状態に着目し、診断することとなる。
第5回公認心理師試験に出題
注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉の児童へのアセスメントについて、最も適切なものを1つ選べ。
- 親族についての情報を重視しない。
- 1歳前の行動特性が障害の根拠となる。
- 運動能力障害の有無が判断の決め手となる。
- 家族内での様子から全般的な行動特性を把握する。
- 保育園、幼稚園などに入園してからの適応状態に注目する。
解答
⑤
第1回公認心理師試験に出題
注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉の併存障害について、正しいものを2つ選べ。
- 環境調整と薬物療法とを考慮する。
- 成人期にはしばしばうつ病を併存する。
- 養育環境は併存障害の発症に関係しない。
- 自尊感情の高低は併存障害の発症に関係しない。
- 児童期には反抗挑戦性障害を併存することは少ない。
解答
①、②
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